佐馬鷹さんの6/19付けのブログで「スケープゴート」のことが話題になった。 少し考え込まされてしまった。 スケープゴート……贖罪の山羊、犠牲(生け贄)の山羊などと呼ばれる。 社会や組織、権力機構etc.が抱え込んでいる「矛盾」「罪」「穢れ」など、誰もが見て見ぬふりをしたいと思っていることを、”社会的弱者”にすべて被せてしまう。 あるいは社会や組織内の矛盾によって溜め込まれたフラストレーション(憂さ)を晴らすために、やはり”社会的弱者”をスケープゴートに仕立てて、「攻撃」(イジメ・嘲笑・差別・賤視・蔑視)する………。 恐らく人類の歴史が始まってから現代に至るまで、世界中のどこでもスケープゴート的存在は、作られ続けているのだろう。 日本も例外ではない。 古代以来、日本の歴史には「鬼」とみなされた人々がいた。 彼らの一部は朝廷のある都から遠く離れた僻地や山中に住んでいた。 彼らは都の人々や農耕民