東京五輪・パラリンピックによって、我々は巨額の赤字を尻拭いさせられるかもしれない。 先日、関大名誉教授の宮本勝浩氏が、東京五輪・パラリンピックの経済効果と赤字額を算出。経済効果は約6兆1442億円としたが、経済効果はあくまで効果であって収入ではない。一方で、東京オリ・パラ開催における支出と収入を計算した結果、組織委および、東京都、国の赤字の総額は約2兆3713億円になった。宮本氏は「本報告書は、東京オリ・パラ開催に賛成とか反対とかの感情的な立場にたって分析したものではなく、責任のある機関が公に発表した金額、数値に基づいて客観的に計算したもの」としている。 【写真】この記事の関連写真を見る(22枚) ■東京都と国の収入はスズメの涙 今回の赤字額の試算において重要なポイントは、経費のマイナスだけでなく、歳出増加による税収や経済効果を計算し、それに基づく消費や税収の増加分も考慮して分析されている