22日未明、神奈川県鎌倉市で終戦直後に建てられ、県が歴史的な建物として管理している邸宅から火が出て、木造平屋建ての住宅などが全焼しました。 火はおよそ2時間後に消し止められましたが、この火事で木造平屋建ての建物、およそ250平方メートルと離れの茶室が全焼しました。 けが人はいませんでした。 明月荘は終戦直後の昭和21年に建てられた個人の邸宅で、庭園や茶室を備えた歴史的な建物として神奈川県が所有し、市民団体に委託して維持管理に当たってきました。 警察によりますと、21日は夕方まで美術品などを展示する催しが開かれていましたが、出火当時は無人だったということで、警察と消防が火事の原因を詳しく調べています。 神奈川県の担当者は「明月荘は市民に親しまれていた建物であり、今後さらに幅広い活用方法を考えていただけに非常に残念だ」と話しています。