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  • 年内解体の木造体育館 希少建造物だった | 河北新報オンラインニュース

    1954年に建造された宮城県岩ケ崎高旧体育館(栗原市栗駒)は、無垢(むく)木材を使用した木造トラス構造の希少な建造物であることが東北工大講師の中村琢巳さん(39)=日建築史=の調査で分かった。49年に日建築学会がまとめた教育施設の標準設計に基づき建てられた。標準設計は60年ごろに変更されたため、現存する同じ仕様の建造物は極めて少ないとみられる。 中村さんによると、旧体育館は床面積約650平方メートル(縦約36メートル、横約18メートル)で高さは約11メートル。建物の内側に圧縮や引っ張りに強い三角形の構造物(トラス)が連なり、屋根や壁など建物全体を支える。県職員の技師が設計した。 60年ごろに標準設計が変更され、建材が集成材や鉄骨に改められたため、無垢木材で教育施設が建てられたのは10年ほどの間に限られる。 旧体育館の土台には腐しにくいクリ、トラス材には粘りがあって曲がりに強いマツ、建

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  • <大川小保存>設計時「津波」思い至らず | 河北新報オンラインニュース

    東日大震災後、石巻市大川小を設計した建築家の北沢興一さん(79)=東京都渋谷区=は「大川小設計者」であることを名乗れずにいた。今年3月、震災遺構として被災した校舎の保存が決まり、心境に変化が生まれたという。5年に及ぶ沈黙を破った北沢さんと9月下旬、同校を訪ねた。(報道部・畠山嵩)  <児童74人と教職員10人が津波の犠牲となった大川小を震災直後に訪ねたが、「大川小設計者」だと名乗れなかった>  目立たぬように校舎の被災状況を見て回りました。焼香を終えると、外国人の記者から「学校とはどういう関係か」と聞かれました。遺族の心情を考えると、とても「大川小設計者」とは名乗れず、足早に学校を後にしました。  今年3月に震災遺構として校舎の保存が決まり、取材に応じてもいいと思うようになりました。昇降口や児童が集うアセンブリーホール、低学年の教室はあまり傷んでおらず、修復は可能です。例えばホールを修繕

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  • 狩野英孝さん実家 台風で拝殿屋根大破 | 河北新報オンラインニュース

    宮城県栗原市栗駒の桜田山神社でカラマツの巨木が市指定文化財の拝殿に倒れ、衝撃で屋根を大破させていたことが分かった。台風10号の風で倒れたとみられる。31日、近所の住民によって確認された。市教委は今後の対応を協議する。  桜田山神社は約1500年前の創建と伝えられ、拝殿は藩制時代に建造されたとみられる。カラマツは幹周りが約4メートルで、高さは約25メートル。根元付近がねじれ曲がって折れ、近くに立つ樹齢800年とされるサクラを倒した後で拝殿の屋根にぶつかった。屋根には大きな穴が開き、ひさしは折れ曲がった。幹の内部には空洞の部分があった。  神社を管理する狩野千代子さん(62)は、大型で非常に強い台風10号の東北接近を避けて8月28日から上京していた。連絡を受けて31日夕帰宅し、被害を確認した。  狩野さんは「幹が太くてがっしりとした木だったので、倒れるとは思ってもみなかった。サクラは神社のシン

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  • 土崎空襲「被爆倉庫」 解体前に最後の見学会 | 河北新報オンラインニュース

    太平洋戦争終戦前夜、秋田市の土崎空襲で被災した「被爆倉庫」と呼ばれる旧日石油秋田製油所(秋田市土崎港相染町)の建物解体を前にした最後の見学会が26日、現地で開かれた。  秋田大教育文化学部の外池智教授(社会科教育学)が授業の一環として開催し、学生や市民約50人が参加。市民団体「土崎港被爆市民会議」の伊藤紀久夫さん(75)の案内で、火災で焼けただれたコンクリートの柱や梁(はり)などを見学した。  同学部の3年清水美帆さん(20)は「溶けたコンクリートを見て、火災がいかに高温だったかを実感した。解体は残念だが、写真などで戦争の惨状を伝えたい」と話した。  被爆倉庫は数年前まで、現在のJXエネルギー秋田油槽所が製品試験棟として使っていた。老朽化が進み、建物を譲り受けた市は解体を決定。柱や梁などを2018年開館予定の「土崎みなと歴史館」(仮称)に移設する。解体は来年2月ごろに始まる見込み。

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  • <五能線>築91年の木造駅舎を改装 | 河北新報オンラインニュース

    JR東日秋田支社は、五能線で最も古い築91年の陸奥森田駅(つがる市)の木造駅舎を古民家風に改装する。同線の開業80周年に合わせた取り組みで、30日の始発から新たな装いで客を出迎える。  駅舎は、近くの道の駅で保存している市有形文化財「旧増田住宅母屋」を模した外観に改築している。男女別の水洗トイレを新設するなど駅舎内も一新する。  駅舎は木造平屋の約74平方メートル。1924年、前身の陸奥鉄道が五所川原-陸奥森田間を開通させ、翌25年に駅舎ができた。以来、大規模な改修はしていなかった。  観光列車「リゾートしらかみ」など同線を利用する観光客が増えていることから、JR東日が改装を検討。社員によるデザインコンペで、秋田建築技術センターの高橋愛さん(28)の案に決まった。高橋さんは「列車からでも変化に気付いてもらえるよう工夫した。多くの人に利用してほしい」と話す。

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    architopic 2016/06/23
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  • <多賀城内館館跡>空撮で室町後期屋敷跡発見 | 河北新報オンラインニュース

    多賀城市南宮の内館館跡(うちだてたてあと)で、室町時代後期の堀に囲まれた屋敷跡が見つかった。発見の契機となったのが航空写真の分析で見つかった農地のクロップ(農作物)マーク。埋没している遺構の影響で農作物の成育に違いが出ており、その場所を調べるとマーク通りに堀の跡が見つかった。市教委は4日午後1時半から現地説明会を開く。  クロップマークは、JR東北線陸前山王駅から北西約1.5キロの水田で確認された。航空写真では、幅2~3メートルの二重の堀に囲まれた隣接する2区画の形がうっすらと浮き上がって見えた。  堀の内側にあった井戸跡などからは、漆器のわん、すり鉢型の土器、木製のげた、ひしゃくなどの生活用品が出土。柱を立てた穴も数カ所確認され、有力者の屋敷跡と推定された。  多賀城市西部は、鎌倉時代の陸奥国府留守所(るすどころ)の長官の子孫で、代々この地を治めた「留守氏」の屋敷跡がある。内館館跡は、室

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  • <大槌旧庁舎>年度内解体断念に歓迎と戸惑い | 河北新報オンラインニュース

    東日大震災の津波で当時の町長と職員計40人が犠牲となった岩手県大槌町の旧役場庁舎をめぐり、平野公三町長は15日、示していた年度内解体の断念を表明した。町長は解体方針そのものは変えておらず、解体か保存かの議論が再び続くことになる。前町長が一部保存を決断して2年9カ月。意見が割れる町議会や町民には、歓迎と戸惑いが入り交じる。  解体に伴う予算案提出の先送りを求める要請書を出した町議会。1年程度の時間をかけ、被災者以外も含む町民らの意見を聞き、震災遺構としての価値などを議論する方針だ。  小松則明議長は「今は問題が過熱しすぎている。最後は各議員の判断が問われるが、冷静に考えたい。時間の経過とともに町民の心も変わる」と語った。  町が11月に計9回開いた意見交換会などでは約70人が意見を述べた。保存を訴える東梅守議員は「ようやく町民が声を出せるようになった状況を大事にしたい。今後の議論では議会と

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    architopic 2015/12/16
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  • <大槌旧庁舎>町長、年度内解体を断念 | 河北新報オンラインニュース

    <大槌旧庁舎>町長、年度内解体を断念 東日大震災で被災した岩手県大槌町の旧役場庁舎をめぐり、平野公三町長は15日、年度内の解体を断念し、関連予算案を町議会12月定例会に提出しないと表明した。全13議員の総意として町議会からあった予算案提出先送りの要請を重視し、対立を回避した。解体方針は変えず、あらためて予算案提出の時期を探る。  平野町長は「町の置かれている状況は(議会と行政が)二つに分かれてけんかしているほど甘くない。人口減は県内最悪の水準で、復興に向けた課題が山積している」と予算案を提出しない理由を述べた。  解体方針については「解体への思いは一点の曇りもない」と言い切り、堅持の姿勢を示した。「被災者の生活再建を一日も早く成し遂げるのが私の使命。議会、行政、町民が知恵を出し合い、譲歩しつつ困難を乗り越えていくことが重要だ」とも強調した。  町議会は10日、予算案の提出先送りを求める要

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  • <大槌旧庁舎>解体に高校生が「待った」 | 河北新報オンラインニュース

    東日大震災で被災した岩手県大槌町の旧役場庁舎をめぐり、解体方針を表明した平野公三町長に対し、大槌高の生徒6人が4日、議論の継続を求める要望書を提出する。  要望書を出すのは、2年で生徒会長の山崎大悟君(17)ら同校の有志でつくる「復興研究会」のメンバー。「自分たちが主役となる町の未来に直結する大事な議論。高校生同士でも、もう少し話し合う時間が欲しい」と理由を語る。  メンバーはそれぞれ、阪神大震災、新潟県中越地震の被災地や広島市の原爆ドームを見学した経験や資料を基に考えた結果、「保存」の結論を導き出した。研究会には全校生徒236人のうち約半数が所属し、町内約180カ所の定点観測や復興まちづくりの議論を続けている。  6人は11月17日に同校であった平野町長との意見交換会に参加。山崎君は同23日の最後の町民説明会でも「次代を担う高校生として町の将来を考えなければいけない。旧庁舎を残し、生ま

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  • <大川小>地元「解体」過半数 全市「保存」6割超 | 河北新報オンラインニュース

    <大川小>地元「解体」過半数 全市「保存」6割超 東日大震災の津波で児童と教職員計84人が犠牲になった石巻市大川小校舎について、市は2日、遺構保存の是非を市民に聞いたアンケート結果を公表した。地元の大川地区住民の調査は「解体」が「保存」を上回った一方、全市民の調査では「保存」が「解体」よりも多く、複雑な感情が浮き彫りになった。 卒業生らの意見聴取へ  アンケート結果は、市河北総合支所であった亀山紘市長と住民団体「大川地区復興協議会」の意見交換会で示された。  大川地区住民の調査対象は旧大川小学区に住所がある490人で、そのうち324人が回答。最も多いのが「解体」(54.4%)で、「全部保存」(24.6%)と「一部保存」(20.4%)の合計を上回った。  全市民の調査対象は18歳以上の無作為抽出した2000人で938人が答えた。「一部保存」(32.1%)と「全部保存」(28.3%)を合わせ

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    architopic 2015/12/03
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  • <大川小>「保存」、「解体」上回る 復興協アンケート | 河北新報オンラインニュース

    <大川小>「保存」、「解体」上回る 復興協アンケート 東日大震災で児童と教職員84人が犠牲になった石巻市大川小の被災校舎について、地元住民組織「大川地区復興協議会」は8日、全体説明会を開き保存の是非を話し合った。参加者から解体、保存それぞれの意見が出され、終了後に集約したアンケートでは保存が解体を上回った。協議会は20日、委員約50人で会合を開いて方向性を検討し、地元の意見をまとめる。後日、市に要望する方針。  協議会は校舎周辺を「鎮魂の森」として整備する復興計画案を提示した。校舎については(1)全部を解体して跡地に平面図を復元。タブレット端末などで校舎の写真や映像が見られるようにする(2)低学年の学習棟など一部を保存する(3)全部残す-の3案を示した。  住民126人が出席し、3案に対し意見を述べた。全部の解体を求める住民からは「あの場所で家族が亡くなり、通るたびつらい。あんな廃虚より

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    architopic 2015/03/09
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  • 町民意見の聴取方法課題 南三陸防災庁舎の県有化案 | 河北新報オンラインニュース

    東日大震災を後世に伝える遺構として、宮城県南三陸町防災対策庁舎の県有化を村井嘉浩知事が提案したことを受け、町は受け入れの可否について慎重に検討を進めている。町民の意見をどう取り入れ、いつどんな回答をするかどうかが焦点となる。(20面に特集)  町によると、庁舎を県に譲渡するか否かは町長に権限があり、議会の議決は必要ない。佐藤仁町長は13日の町議会で「最終的には町長が決定する」と明言した。  一方で佐藤町長は「町民の意見を聞く場を設けたい」と話し、町の幹部会議で検討を指示した。  町民間の表立った議論が避けられてきたテーマであり、意見聴取の手法が課題となる。県有化提案の際、村井知事が町民との対話に前向きな姿勢を示したこともあり、意見を聞く場を知事同席で設定できるかどうか県側と調整に入った。  住民からは議会に県有化を求める請願が1月に提出された。3月定例会で審議される見通しだ。  議会は2

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    architopic 2015/02/23
    町民意見の聴取方法課題 南三陸防災庁舎の県有化案 | 河北新報オンラインニュース
  • <門脇小保存>説明会で解体求める声相次ぐ | 河北新報オンラインニュース

    <門脇小保存>説明会で解体求める声相次ぐ 東日大震災で被災した石巻市門脇小を遺構として保存するよう市震災伝承検討委員会から提言された市は27日、地元住民に提言の内容を説明した。住民の多くは「住宅地にふさわしくない」と解体を求めた。  市内であった住民組織「新門脇地区復興街づくり協議会」の会合で、市側は「津波と火災の痕跡も残す唯一の施設で、防災・減災を後世に伝えるために重要」などと提言の概要を示した。  住民側からは「人が住む地域に遺構を残すべきではない」「新しい街に惨禍を思い出す建物は不要」などと保存に否定的な意見が相次いだ。教訓を引き継ぐ施設として有効利用すべきだという提案もあった。  門脇小周辺は土地区画整理事業で災害公営住宅150戸と一戸建て用地250戸分が整備される。協議会は解体を前提に、居住地域に合った跡地の活用を市に要望してきた。  田代方政会長(67)は「敷地の一角にモニュ

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  • <阪神大震災20年>教訓、宮城の力に | 河北新報オンラインニュース

    17日で発生20年となる阪神大震災の被災地・兵庫県は、東日大震災で打撃を受けた宮城県内に積極的に応援職員を派遣している。蓄積したノウハウを活用し、いまも67人が復興事業に当たる。「笑顔を取り戻したい」「今度は自分が力に」。阪神の記憶を胸に刻み、奔走し続ける。  内訳は正規職員19人、OBや民間出身者ら任期付き職員48人。宮城県庁のほか石巻、気仙沼市など沿岸の10市町に分散している。宮城への派遣数は都道府県別で最も多く、2番手の東京都(35人)を大きく上回る。  このうち、女川町建設課に赴任した内村朋之さん(43)の肩書は技術参事だ。専門職トップとして工事の技術的な判断を任されている。若手の指導役も務めている。  町では3月、更地となった地域で第1号となる公共施設が開業する。点検作業に追われつつ、「目に見える復興の姿。絶対に遅れてはならない」と意気込む。  阪神大震災時は大学生だった。「二

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  • 登録有形文化財 東北から11件登録へ | 河北新報オンラインニュース

    文化審議会は18日、28都道府県の建造物166件を登録有形文化財にするよう下村博文文部科学相に答申した。近く告示され、登録数は9917件となる。  東北関係では11件を答申した。仙台市青葉区土樋にある東北学院大の館(旧東北学院専門部校舎)とラーハウザー記念東北学院礼拝堂、大学院棟(旧シュネーダー記念東北学院図書館)、宮城県川崎町青根温泉の旅館「不忘閣」の館などとなっている。  この他の建造物は、神戸港のシンボルとして1963年に建てられた「神戸ポートタワー」(神戸市)、戦前の39年に建てられ重厚な外観と優美な内装が残る「滋賀県庁舎館」(大津市)などを答申した。 ◎ゴシック風の重厚感/東北学院大館など(仙台)  館は1926年、旧東北学院専門部の校舎として建てられた。鉄筋コンクリート3階建てで、1階は半地下式になっている。仙台市太白区秋保で切り出した「秋保石」を外壁に用い、重厚感を

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  • 震災奮闘の軌跡、記録誌に 宮城県建設業協会が出版 | 河北新報オンラインニュース

    東日大震災の発生直後から、被災地で救難活動やインフラの復旧作業に尽力してきた地元の建設業者の取り組みを知ってもらおうと、宮城県建設業協会が記録誌の出版を続けている。がれき撤去や遺体の仮埋葬など、過酷な業務に従事した作業員の軌跡をカラー写真や談話、統計資料で振り返っている。  A4判の冊子は「3.11東日大震災 宮城県建設業協会の闘い」。第1集(161ページ)は2012年12月、第2集(112ページ)はことし3月に発行した。協会に加盟する約250社が情報提供や編集に携わった。  第1集は震災発生直後から約2週間の状況を時系列にまとめた。地震や津波で寸断された道路網復旧のため、冷静に重機や作業員の配置を指揮する経営陣。燃料不足や通信障害の下でも現場で着々と業務をこなす作業員…。当時の切迫感を交えながらつづっている。  津波被災地では、がれきや土砂の撤去中、多くの作業員が犠牲者の遺体を発見し

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  • 震災で倒壊の旧有備館 復旧状況を限定公開 大崎・岩出山 | 河北新報オンラインニュース

    東日大震災で損壊した宮城県大崎市岩出山の国指定史跡・名勝「旧有備館及び庭園」で16日、主屋と付属屋の復旧工事の状況が報道陣に公開された。  有備館の象徴的建物と言われる主屋は、震災で倒壊。33の柱のうち30が損傷し、14枚の欄間も10枚が壊れた。復旧工事では、柱に使われていたブナ材など使える部材をそのまま活用。耐震性を高めるため、鉄骨を筋交いに入れる。  炊事場などがあったという付属屋は、礎石からずれ、壁に亀裂が入った。現在は土壁が取り除かれ、2種類の竹とヨシで格子状に組んだ「小舞掻(が)き」と呼ばれる骨組みを見ることができる。  この組み方は「米沢流」とも呼ばれ、伊達家が米沢藩から呼んだ左官によって組まれたのではないか、と推測されている。  旧有備館は、江戸時代の岩出山伊達家の学問所となった建物。工事は昨年10月に始まり、国の重要文化財の修復を手掛けた大工や左官、かやぶき職人計約2

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  • 河北新報 東北のニュース/伊東豊雄さんら審査の災害公営住宅 鉄骨造りに設計変更へ

    伊東豊雄さんら審査の災害公営住宅 鉄骨造りに設計変更へ 入札不調が続く天神町災害公営住宅の建設予定地=20日、釜石市天神町 岩手県釜石市は20日、資材価格の高騰や職人不足などで入札の不調が続く天神町災害公営住宅(40戸)について、当初の鉄筋コンクリート造りを見直し、鉄骨造りにするなど設計の大幅変更を検討していることを明らかにした。設計は全国に公募し、世界的な建築家伊東豊雄さんらが審査した市肝いりの建物だが、入札不調の影響により抜的な見直しを迫られる異例の事態となった。  住宅建設は専門家の知見を復興に生かす「かまいし未来プロジェクト」の第1弾。市中心部の東部地区にある旧釜石一中跡地に立地し、鉄筋コンクリート5階で、木造平屋の幼保一体型子ども園を併設する。  屋根を重ねて風を敷地内に取り込むデザインや、住民の孤立を防ぐ見守り機能に配慮した造りなどが特徴。審査の結果、東京の設計事務所が選ばれ

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  • 河北新報 東北のニュース/仙台水族館 15年春開業目指し、建設予定地で起工式

    仙台水族館 15年春開業目指し、建設予定地で起工式 仙台水族館(仮称)の外観イメージ図 2015年春に仙台市宮城野区の仙台港背後地で開業を目指す「仙台水族館」(仮称)の起工式が4日、建設予定地であった。東日大震災の発生から1000日の節目に当たり、出席者は「震災復興の象徴にしたい」と期待を込めた。  三井物産、横浜八景島、地元企業4社でつくる特定目的会社「仙台水族館開発」の関係者ら約100人が出席した。  神事の後、三井物産の佐藤秀之東北支社長は「東北の人たちが元気になるきっかけになればいい」と述べた。  横浜八景島の布留川信行社長は「震災の影響で、海を避ける風潮もある。子どもや家族が海の恵みを再確認できる水族館にしたい」と話した。  建設用地は、市の高砂中央公園整備地の一角を借り受けた。奥山恵美子市長は「津波被災地に、にぎわいを取り戻す中心的な施設。周辺事業所にとっても大きな希望になる

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  • 河北新報 東北のニュース/宮城・女川 倒壊の薬局解体へ 町「復興工事に支障」

    宮城・女川 倒壊の薬局解体へ 町「復興工事に支障」 倒壊した「女川サプリメント」の周囲では復興工事が進んでいる 宮城県女川町は、東日大震災の遺構として保存するかどうか検討していた町内三つの倒壊建物のうち、民間の薬局だった「女川サプリメント」を解体する方針を固めた。残る二つの建物については引き続き検討する。  町中心部にある三つの建物の周辺は大規模な復興工事が格化している。女川港に面した女川サプリメントは、県が進める護岸工事に支障を来す恐れがあることから、保存の是非をめぐり早期の判断が迫られていた。  女川サプリメントと離島・江島の島民の宿泊施設「江島共済会館」、旧女川交番はそれぞれ異なる向きに倒れている。町の復興計画策定委員会は2011年6月、「津波による鉄筋ビルの倒壊は世界的に珍しい」として保存の方向性を示した。  住民の間には取り壊しを望む声がある一方、防災を学ぶ女川中の生徒たちは

    河北新報 東北のニュース/宮城・女川 倒壊の薬局解体へ 町「復興工事に支障」