ちょうど一年前、僕は場末のソープにその身を投げ込まれた。 wasasula.hatenablog.com 飲み会帰りの判然としない意識。前日にシコったばかりの体。目の前に現れたのは、幼き日々を想起させる、「垂乳根の母」の姿。人生初めてのソープにて、僕は射精にすら至ることができず、半ば笑い話としてこの一件は語っていた。 だが、あれが最初の経験であっても、最初で最後の経験にはしたくない。そう思い、ふつふつとリベンジの機会をうがかっていたところ、一つの知らせが舞い込んできた。 「6万円でコスプレセックスができる店がある」 こうして僕は、意を決して二度目のソープへ踏み込んだ。以下は、そのどうしようもない記録である。 6月も終わりに近い日曜日の朝、炎天下の上野に僕は立っていた。じりじりと焼けつくような暑さの中、一台の車が目の前に現れた。送迎車だ。 紹介してもらったお店は、いわゆる吉原ソープランドであ