先週はたくさん歴史本があったのですが、今週は不作ですね。 一番よかったのは、読売新聞の福島大の開沼博さん書評の『漁業と震災』。 被災地で問題となっている人口減や雇用、経済などが、実は震災が原因ではなく、もっと前からあったこと、という一種のタブーについて触れています。そうなんですよね。震災が加速させた面はあるでしょうけど、「復興」しても仙台にはなれないという現実は、厳しいですけど、どこかで知っておかないといけないと思いました。書評としては2冠(2紙目)。 漁業と震災posted with ヨメレバ濱田 武士 みすず書房 2013-03-09 Amazon楽天ブックス7net 一番ひどかったのは、朝日新聞の柄谷行人さんが書評した『褐色の世界史』。柄谷さんの自分語りが多くて書評としてはなんだかなぁです。柄谷さんくらいの大物になれば、自分のこと語る必要ないと思うんですがね。 褐色の世界史―第三世界