昨年、わが家で人気ナンバーワンだったマンガの第2巻が発売。 ●柘植文『野田ともうします。』2巻(2010年講談社、667円+税、amazon) 主人公、野田さんは群馬出身。埼玉にある「東京平成大学」文学部ロシア文学科の一年生か、二年生。手影絵部というマイナーサークルに属しファミレスでバイトする彼女は、見た目も生活も地味な大学の地味なメガネ女子。しかしその存在は特異です。 彼女の興味の対象は、ロシア文学だったり手影絵だったり太宰治の文学だったりしますが、それだけでは終わらない。 興味があるものには一直線に突進する野田さんの腰は軽く、ピロシキを食べるために西武ライオンズのファンクラブに入ったり、学祭のミスコンにエントリーしたり、相撲をとったり、たこ焼きが食べたくて夜中にタコを買ったり、シャンパンタワーのためにいっぱいのシャンパングラスを買ってみたりするのです。 ただし、その結果として得られるも