瓶に入ったハエを使って睡眠抑制の神経回路を解明した上野研究員=熊本市中央区の熊本大発生医学研究所で2012年10月12日午後0時52分、取違剛撮影 脳内神経伝達物質のドーパミンが睡眠を抑制する神経回路を、熊本大学発生医学研究所の上野太郎研究員(31)と粂和彦准教授(50)が突き止めた。記憶形成の回路とは別であることも分かり、上野研究員は「眠りながら学習できる可能性が示された」としている。14日付の英科学誌「ネイチャー・ニューロサイエンス」電子版に掲載された。 ドーパミンは眠くならないようにする他、記憶の形成などに作用する。上野研究員らは特定の神経回路を活性化させられるよう遺伝子操作したショウジョウバエを使って研究を重ねた。 その結果、脳内でドーパミンが睡眠を抑制する回路は、脳の部位「扇状体」に至る回路と判明。記憶形成に作用する「キノコ体」への回路とは独立していることも明らかになった。記憶形
2050年に「脱原発」を実現した場合の国内の経済影響はほとんどないとの試算を、茂木源人(げんと)・東京大准教授(社会戦略工学)がまとめた。太陽光パネルをすべて国内で生産し、未利用の土地を活用することなどの条件が前提で、実現には政府の姿勢が鍵になりそうだ。 試算は電力会社の依頼を受け実施した。 現在、日本の電源は原発約3割、火力約6割、太陽光を含むその他が約1割。試算では、太陽光パネルの寿命は20年で、発電量は年率1%で劣化するとした。50年までの電力需要を考慮し、(1)原発を段階的に廃止し、その分を太陽光が代替する(2)原発はそのままで、太陽光が普及していく分、火力を減らす(3)原発はそのままで、太陽光は住宅への普及限度の1000万戸まで増え、その分の火力が減る--の3ケースで分析した。 その結果、50年の国内総生産(GDP)は、(1)536兆円(2)533兆7000億円(3)536兆10
東日本大震災の復興にはコミュニティーづくりが欠かせないと、宮城県亘理町で読み聞かせボランティアをしてきた主婦、馬場照子さん(50)が中心となって5月に開設したカフェ・レストランが、被災者やボランティアらでにぎわっている。開設場所は同町の集会所で、町特産品のイチゴから「亘理いちごっこ」と名付けた。被災証明書を提示すれば食事は無料。「温かい手作り料理を食べながら語り合う大家族のような雰囲気を作りたい」と馬場さんは願う。 「フキやタケノコなど地元の食材を食べたのは久しぶり」。被災者が顔をほころばせる中、「ただいま」と言いながら活動を終えたボランティアが来店する。「カフェ」は約40畳の一室。長机には、タケノコご飯やあえ物、黒豆、サラダなど手作り料理が盛られている。 バイキング方式で1回500円。営業は火、木、土、日曜日の午前11時~午後7時。スタッフは、全員ボランティアだ。食材は主に支援物資を利用
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く