ドイツの検察当局は、国内最大の民間銀行「ドイツ銀行」が温室効果ガスの排出権取引の際に巨額の脱税を行った疑いがあるとして、頭取らの取り調べを開始し、最大手の銀行のトップを巻き込んだスキャンダルに波紋が広がっています。 ドイツのフランクフルト検察庁は12日、国内最大の民間銀行、ドイツ銀行が温室効果ガスの排出権取引の際に巨額の脱税や、いわゆるマネーロンダリングを行った疑いが強まったとして、フランクフルトにある本店や国内の複数の支店などを500人規模で捜索したと発表しました。 検察によりますと、取り調べの対象になったのはドイツ銀行の行員25人で、このうち5人はすでに逮捕したということです。 また、残る20人にはトップのユルゲン・フィッチェン共同頭取が含まれているとしています。 ドイツのメディアは、ドイツ銀行が排出権取引の際に生じる売上税の支払いを免れるよう顧客の企業に助言していた疑いがあり、脱税の