酢胡椒付ければ、何でも旨いよ。 そう言い張るのは、同僚の坪内君。 食に対する彼の意見は、 洗車の翌日に雨が降るってくらい確実だ。 だれでもお好みの調味料がある。 それがあればエンドレスで咀嚼できる、相方的な調味料だ。 私の相方調味料は、粉山椒と柚子胡椒。 ちょっとシックな感じで、女の子ウケを存分に狙っている。 職場の相方の相方調味料は、マヨネーズと一味唐辛子。 フランスパンにすら塗りたくる姿は、快感すら覚える、 そして部内の核弾頭こと、同僚坪内君。 彼の最近の相方調味料は、酢胡椒一択だ。 彼にとっては、あらゆる料理が酢胡椒のターゲットだ。 2017年1月現在、最も酢胡椒のCMに近い男に違いない。 しかし、彼の食に対する意見に間違いはない。 それは過去の歴史からも、深く学ばせていただいている。 私は彼に、簡単な酢胡椒の作り方を学んだ。 あらゆるものにかけなさい…。 彼の教えのもと、あらゆるご

10年前に遡ると、自分よりも相手の幸せを願えるくらい大切な人ができて、その人の彼女になれて、2年くらい付き合って同棲までするけど自分が未熟でフラれてさ。 そのあとしばらくしてやっと新しく好きだと思える人と出会って、彼の家族とも仲良くなれて、将来の人生設計とかカレンダーの裏に2人で書いて「私が28になる年に結婚だね」とか話して笑ってたけど、付き合って4年になる頃に浮気されて修羅場になって別れるの。 自分にもたくさん反省点があって、毎回次に恋愛するときはって教訓にしてここまできたけど、そろそろ疲れてきた。 やっと半年前に大切な人ができて、優しくて思いやりがある人でこの先も一緒にいたいって思い始めてるんだけど、 また過去の二の舞になったりしないかが不安で、幸せと不安の波が行ったり来たりしてる。 2人でいると穏やかに過ごせる、愛情を感じる、その人のために何かをしたいと思う、支えたいと思う、 どれも

どうしよう。親に認められる日は来ないんじゃないだろうか。