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  • 『ポピュラー文化論を学ぶ人のために』ドミニク・ストリナチ著/渡辺潤・伊藤明己訳(世界思想社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「ポピュラー文化研究の理論的なレビューに最適の一冊」 いきなり私事で恐縮だが、書は年度大学院ゼミの購読文献の一つであった。評者のゼミにはポピュラー文化研究を志向して集まってくる海外からの留学生が多いのだが、その特徴の一つとして、彼らが自身の研究に用いる理論的背景についても多様でバラバラなものになりやすい傾向がある。 もちろんポピュラー文化研究においては、その研究対象の多様さとも関連して、たった一つの一般理論に収斂していくようなこともあり得ないが、かといって、気を付けていないと理論的な水準での知見に乏しいものになりがちな研究ジャンルでもある。 アイドルであれアニメであれ、研究対象がある程度知られているものである分、分析においても、一般的な常識をなぞっただけのような分析、具体的に言えば文学的な作品論(この歌詞がいいからこのアイドルはヒットした)や、心理学的なファン文化

    『ポピュラー文化論を学ぶ人のために』ドミニク・ストリナチ著/渡辺潤・伊藤明己訳(世界思想社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
  • 書評空間:キノベス!2012

    「キノベス!」は過去1年間に出版された新刊を対象に、紀伊國屋書店で働く全スタッフから公募した推薦コメントをもとに、選考委員の投票でベスト30を決定し、お客様に全力でおすすめしようという企画です。 今年は選考委員長と10名の選考委員が、全社から集まった563の応募コメントを熟読し、ベスト30を決定しました。 当社のスタッフが自分で読んでみてほんとうに面白いと思ったばかり、自信を持っておすすめです。店頭で、ぜひお手にとってご覧ください。 「キノベス!2012」記念イベント開催! 新宿 2/4(土) キノベス!2012 授賞式&トークセッション 三浦しをんさん、岸佐知子さん <いま、ことばを編むということ> 梅田 2/20(日) キノベス!2012 第2位 山崎 亮さん<建築家の育て方、コミュニティ デザイナーの育て方> →bookwebで購入 (光文社/1,575円) 熱い。とにかく熱い!

    arootry
    arootry 2012/01/20
    "「キノベス!」は過去1年間に出版された新刊を対象に、紀伊國屋書店で働く全スタッフから公募した推薦コメントをもとに、選考委員の投票でベスト30を決定し、お客様に全力でおすすめしようという企画です。"
  • 『SF文学』ジャック・ボドゥ 訳・新島進(白水社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「地図をもってSF文学の旅に」 SF——サイエンス・フィクション——ときくと、すこし身構えてしまう。うっかりしたことを言ってしまうと、その道に通じた人たちから(つまりSFファン)完膚無きまでにたたきのめされてしまうか、「フッ…こいつ、何もわかってないんだな…」という哀れみの目で見られるか、どちらかだと思っているからである。だからSFファンの前にいくと緊張して、「あの、わたしはただアメリカ文学の有名どころをつまみ喰いして読んでいるだけの人間ですから…」と小さくなってしまう。 わたしのSF読書歴を振り返ってみるに、おそまつきわまりない。「SFの黄金期は読者が14歳のとき」といわれる、14歳頃に読んでいたSFとおぼしきものは、レイ・ブラッドベリとかJ. P. ホーガンの<巨人シリーズ>くらいで(あとは竹宮惠子の『地球へ…』)、他には少女マンガばっかりよんで愚にもつかない恋愛

    『SF文学』ジャック・ボドゥ 訳・新島進(白水社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
    arootry
    arootry 2011/08/24
  • 『アメリカ音楽史 ― ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』大和田俊之(講談社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG

    →紀伊國屋書店で購入 「ポピュラー音楽はすでに伝統芸能か?」 タイトルだけからすると正統派の音楽史だが、実際にはなかなか強烈な〝斜めの目線〟を隠し持ったである。 音楽批評はしばしば「そのとき、オレは現場にいた!すごかった!」的な熱気にのせて語られることがある。対象が音楽であれば、たとえ録音されたものであってもナマモノな的な迫力は大事だろうから、「そのとき」の熱気を「オレ」の一人称で生々しく伝えることにはたしかに意味がある。しかし、それは報告ではあっても、批評の域にまで達することができるだろうか。批評というからには、巻き込まれつつも対象と一定の距離を保つことも必要となる。 同じような問題は、いわゆる音楽史にもついてまわる。歴史というからには、単なる「過去に起きた現在」の寄せ集めだけでは十分ではない。これは歴史です、と宣言する以上、そこには個別の「そのとき」を越えた何かが、流れを持った議論と

    『アメリカ音楽史 ― ミンストレル・ショウ、ブルースからヒップホップまで』大和田俊之(講談社) - 書評空間::紀伊國屋書店 KINOKUNIYA::BOOKLOG
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