4月1日なので「嘘」に関連する話題でも。 www.u-tokyo.ac.jp 最近の世界情勢を見渡すと、何が真実かよりも、何が多くの人々の感情を揺さぶるかということがより重要視されているように感じます。まさに「ポスト・トゥルース」時代に突入してしまったと言えるのかもしれません。そしてこうした風潮は、安易な多数派偏重を生みます。これは、少数意見の声に耳を傾け、多様性を尊重し、皆で結論を導き出すという、民主主義の本来の理念に反するものです。 私たちは、ついつい自分が主流派・多数派に属していると思い込むことで安心を得ようとします。翻って、自分と異なる他者に対しては「変わり者」や「異端」のレッテルを貼りがちです。一方で、多数派に属しているつもりだった自分が、何かのはずみで突然「異端」の側に立たされてしまうという事態が、いとも簡単に起こりえるのです。だからこそ、多様性を尊重するということの重要性を、