元旦に能登半島を襲った大地震は甚大な被害をもたらし、発災から1ヵ月になろうとする今も、避難所で不便な生活を強いられている方が大勢いる。 トイレ一つ取っても、数が足りない、ドアが壊れている、汚れがひどくて使用できないといった問題が指摘されており、使用する回数を減らすため、水分を控える被災者もいる。極寒の中、平常とは異なる環境で、トイレまで我慢しなければならない状況では、たちまち体調不良に陥ってしまう。 なぜ日本は自然災害大国であるにもかかわらず、いつまで経っても避難所生活がアップデートされないのか。この記事では特に、避難所で女性が直面する問題を取り上げ、解消のための手がかりとしたい。 生理についての無理解がもたらす問題 大きな災害が発生するたびに話題になるのが、避難所における生理用品の取り扱いである。東日本大震災の際には、避難所を取り仕切る男性が、支援物資として送られてきた生理用品を「こんな
![生理用品、着替え、性被害…避難所生活の大問題、なんと6割の自治体が「防災部署に女性職員ゼロ」の現実(田中 ひかる) @gendai_biz](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5d2cb67a75540d61bd2812dbad9a985576a9a210/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2F1%2F1200m%2Fimg_119457352dba8b270ff9b5973466c69a167120.jpg)