3月5日付当サイト記事『ウソだらけの確定申告、知らないと損する 狙い目は期限翌日、知らぬ間に税金払いすぎ』に続き、「確定申告のウソ」に迫ってみたい。 今回は、拙著『会社を辞めてフリーで・個人で独立成功 <かんたん経理・申告・節税>完全マニュアル』(明日香出版社)に掲載した、共著者で税理士の井上栄次氏との“ぶっちゃけトーク”を紹介したい。 領収書も計算もいらない?「裏申告」とは –世間では、「サラリーマンは必要経費が一切認められていないが、自営業者は領収書を取っておけば経費がいくらでも認められる」と思っている人が多いようですが、それは勘違いですよね? 井上栄次氏(以下、井上) そうです。給与所得者の場合でも、給与収入全額に課税されるわけではなく、個人事業主の経費に当たる控除が認められています。それが「給与所得控除」です。所得税も住民税も、給与収入からその経費分に該当する給与所得控除を引いた所