一世を風靡したiPodクラシック。昨年に販売が終了し、一つの時代が幕を閉じたが、“難民”と化した音楽ファンはどこへ向かうべきなのか? 多様化する音楽再生の未来に迫った ◆クラシックも販売終了し、iPod難民の行く末は? ’01年にアップルから発売されたiPod。かつてソニーから発売されたウォークマン(テープ)以来の大発明となったが、昨年9月、その象徴的存在だったクラシックの販売が終了した。 「iPodクラシックといえば大容量がウリでしたが、ストリーミング配信やハイレゾ音源のダウンロードが浸透したことで、『常に持って歩く時代ではなくなった』といえるでしょう」(ザ・ステレオ屋店長・黒江昌之氏) 販売終了の原因は再生環境の変化だけではない。 「現在の携帯音楽プレーヤーはメモリ化が進んでいます。iPodでもHDDを採用していたのは、販売終了時点でクラシックだけ。大容量という強みが販売終了の原因にな