2013年一橋大世界史第2問 さて,一橋大である。ひどく長い問題文だが,要するに,1787年の名士会による三部会開催要求が,革命にあたるか反乱にあたるか考察し,ディベート風に両論並立で答えなさいという要求だ。副題兼ヒントとして,絶対王政の成立による国王と貴族の変化,及びフランス革命のスローガンを参考にしろという留意事項がついている。 この問題の最大の特異点は「考察しなさい」の一言である。「論じなさい」はありうるが,「考察しなさい」はちょっと見たことがなかった。たとえば今年の東大も語尾が「論じなさい」だが,必要な歴史用語の名前とその説明を組み合わせれば,”立論”できてしまうように作問されている。ただし,その組み合わせるべき情報の取捨選択力と,文章構成力は極めて高度な部類のものが求められている。普段の一橋の問題も,方向性は違うが必要な能力は似たようなものだ。 が,この一橋の問題はすごい。これが