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受験に関するarumid51のブックマーク (3)

  • nix in desertis:−絶対王政と革命−(2013一橋大世界史第2問)

    2013年一橋大世界史第2問 さて,一橋大である。ひどく長い問題文だが,要するに,1787年の名士会による三部会開催要求が,革命にあたるか反乱にあたるか考察し,ディベート風に両論並立で答えなさいという要求だ。副題兼ヒントとして,絶対王政の成立による国王と貴族の変化,及びフランス革命のスローガンを参考にしろという留意事項がついている。 この問題の最大の特異点は「考察しなさい」の一言である。「論じなさい」はありうるが,「考察しなさい」はちょっと見たことがなかった。たとえば今年の東大も語尾が「論じなさい」だが,必要な歴史用語の名前とその説明を組み合わせれば,”立論”できてしまうように作問されている。ただし,その組み合わせるべき情報の取捨選択力と,文章構成力は極めて高度な部類のものが求められている。普段の一橋の問題も,方向性は違うが必要な能力は似たようなものだ。 が,この一橋の問題はすごい。これが

  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2013 その2(慶應大・早稲田大)

    18.慶應大 文学部 <種別>難問 <問題>2 ラ=テーヌ文化を発展させたインド=ヨーロッパ語系の(B)人〜〜 <解答解説>答えは「ケルト人」だが,ラ=テーヌ文化は受験世界史範囲外。多くの受験生ならケルト人かゲルマン人かくらいまでは絞れると思う。 19.慶應大 経済学部 <種別>悪問・出題ミス <問題>1 問3 清教徒革命以降のイギリスとアイルランドの関係について次の1〜4の文章の中から,誤りを含むものを1つ選びなさい。 1.共和政樹立後,クロムウェルは王党派の強いアイルランドを征服し,土地を奪われたアイルランド農民は,その後イギリス人不在地主の下で小作人化し,困窮していった。 2.1840年代のアイルランドでは,ジャガイモ飢饉に加えて,穀物法成立によってイギリス人不在地主による収奪が強化されたため,大量の移民が発生し人口は大幅に減少した。 3.20世紀初頭にはシン=フェイン党が結成された

  • nix in desertis:受験世界史悪問・難問・奇問集 ver.2013 その1(上智大)

    書籍版ができました!この年度も収録しています。 ・序 昨年の記事は大変好評をいただき,このブログでも一,二を争う長期ヒット作となった。読者の皆様に感謝申し上げる。基的な目的意識については昨年のものとなんら変わりない。つまり,悪問や度を超えた奇問・難問に対する糾弾である。なぜならそれらの大半は偶発的な事故や意欲的な作問の結果などではなく,大学という教育研究機関にあるまじき知的怠惰の結果から生まれるものであり,それもほとんどの場合一切釈明しないという傲慢な権威主義が見られるものだからだ。記事は単なる悪問の収集を行うだけでなく,どうしてそのようなことが言えるのか,解説を加えていくものである。ただし,収集の目的が主であるから,きちんと釈明された問題や単純な出題ミスについても収録している。ミスのない人間などおらず,謝罪・訂正のあったものについては全く批判する気はない。この点ご了承いただきたい。

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