はじめに コマンドラインツールが多数作られるプロジェクトがあるとします。 複数人で開発していると、オプションの意味付けが人によってばらばらになってしまう――そんな事象は、おそらくよくあることだと思います。 ので、そのような環境では、なんらか規約を設けるのがよさそうです。 本記事では、その規約の作成、またはオプションの意味付けにおいて、参考となるであろう情報を提示します。 特に、ショートオプション(英字1字のみのオプション)にフォーカスします。 ロングオプション(英字複数字から成るオプション)については、意味は自明になることが多いでしょう。 ただし、「ショートオプションをどのロングオプションに対応付けるべきか」という問題は、本稿でも扱います。 また、コマンド文法やオプションのフォーマットはOSやプログラムによって異なりますが、ここでは以下を前提とします: ショートオプション ... -a,