介護職員の98%が、業務中に「暴言や暴力を浴びたことがある」――。介護現場の厳しい労働実態を浮き彫りにした「介護職が受ける暴言・暴力」をめぐるアンケートの結果が波紋を広げている。 高齢者福祉施設などでの「入居者に対する虐待」が社会問題として注目を集める一方で、介護者が受ける暴力被害が取り沙汰されることは少なかった。ネット上では「想像以上だった」と驚く声が出る一方で、当の介護職員からは「仕方のないこと」「私達は世話してなんぼ」とあきらめたような意見が出ている。 「声をかけた瞬間、殴られた」 介護職の人材紹介サービス「介護のお仕事」(運営・ウェルクス)は2016年7月10日、「介護職が受ける暴言・暴力」に関する実態調査の結果を発表した。調査は6月24日から7月1日まで、ウェブアンケートの形態で実施。介護職と関わりがある全国の20~70代の男女100人が回答した。 調査結果によれば、「介護サービ