プロに入ってからも成長が止まらないのが、大阪桐蔭出身選手の特徴。その理由の1つに日誌があるのかもしれない。 積み重ねの大事さを感じずにはいられなかった。 二段モーションの反則投球からの復活を果たした西武の菊池雄星が、自身のピッチングフォームを省みたときのことを話していた時だ。菊池は中学2年時から続けている、“あるもの”の存在を語ってくれた。 「過去の映像を見るのではなく、投球フォームのチェックポイントをまとめた日誌があるので、それを見返しました。4月ごろはどうしていたのかを確認して、あとは身体で思い出そうとしました」 野球選手と日誌――。 アスリートが日比気づいたことをノートに書き留めているということはよく聞く話だが、昨今はプロでもアマチュアでも選手たちが成長していくためのツールとして、日誌が重要視され始めている。 大阪桐蔭の監督は、野球日誌の価値をどう考えるか。 「選手たちにとっての一生