現実面に目を向けると、本格的なEコマースWebサイト、あるいは幅広いユーザーを対象とする必要のあるWebサイトにとって、このソリューションはまだ受け入れにくいものと言えるだろう。とは言うものの、今後1年ほどの間に、より多くのブラウザがSNIをサポートするようになるだろう。また、SNIをサポートしているブラウザにアップグレードする人々の数も増えるはずである。 テスト目的や、クライアントのブラウザを指定できるような社内向けのサイトを運用する場合、(Firefoxであればかなり古いバージョンでもSNIがサポートされているという点を考慮すると)SNIの使用は極めて有益な選択肢となるはずだ。 Apacheの設定ファイルにおける設定例は以下の通りである。 Listen 443 NameVirtualHost *:443 SSLStrictSNIVHostCheck off DocumentRoot /