京都大と、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙科学研究所は、人類が宇宙に生存の場を広げるための研究を連携して行う部門を、京大の「宇宙総合学研究ユニット」内に設置した。宇宙での人類の生存を総合的に研究するのは国内の研究機関では初めて。 研究内容は〈1〉太陽の表面で起きる大爆発で放出されるエネルギーの高い粒子や強い電磁波が、人工衛星や探査機に与える影響〈2〉地球に接近する軌道を持つ小惑星が地球に衝突するのを回避する対策〈3〉太陽風のエネルギーを利用した次世代探査機の開発――など。 人類が宇宙へ出て行く意義や、産業、法律など宇宙に関する人文社会科学的な検討も行う。同ユニットは「人類が宇宙で1000年以上生き延び、繁栄するための研究を行いたい」としている。