『ゼルダの伝説 BotW』Nintendo Switch版パッケージ画(左)、カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ《雲海の上の旅人》1818年 ハンブルク美術館 ハンブルク(右)。 カスパー・ダーヴィト・フリードリヒ(1774-1840)……ドイツのロマン主義を代表する画家。1818年に描かれた風景画《雲海の上の旅人》は、ドイツロマン主義を代表する傑作とされる。 (左画像はAmazon | 『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』より) 画面構成に注目すると、リンクの身体が縦長の画面の横の辺を、水平線が縦の辺をほぼ2等分している。さらにリンクの身長と足元の岩の高さは縦の辺の長さのおよそ3分の1。 つまり空、リンク、足元の岩で画面を3等分しているわけだ。幾何学的で安定した堂々たる構図である。 高山の岩の上に立ち、鑑賞者に背を向け、眼前に広がる険しい山々を見据える男。そして幾何学的な画面構成