藤井誠二のブログノンフィクションライター的日常悲しすぎる弁護士さんらのこと。 2007年5月24日。広島。 広島高裁に向かうためにホテルで身支度をしていると、本村洋さんから一人でカフェにいるとのメール。すぐに行きますとの返事をしてタクシーに飛び乗った。本村さんはカウンターテーブルのいちばん端でコーヒーとパンの昼食をとっていた。 これから広島高検に行き、そのあとカメラの放列の中を広島高裁に入ることになっているという。本村さんと20分ほど話をしたあと、いっしょに検察庁まで歩いた。汗ばむほどの強い陽差し。 傍聴券を求めて裁判所の駐車場には千人近くが並んだ。30数名しか当たらない。かすりもせず、外れ。並んだ人たちの大半が動員だからあっと言う間に人がひいていく。ぼくは公判が終るまで、裁判所内にいることにする。地下の食堂にいって昼飯を喰ったり、喫茶室でコーヒーを飲むなどした。 午後5時前