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ブックマーク / mainichi.jp (34)

  • 特集ワイド:巨大地震の衝撃・日本よ! 文芸評論家・吉本隆明さん - 毎日jp(毎日新聞)

    <この国はどこへ行こうとしているのか> ◇科学技術に退歩はない--文芸評論家・吉隆明さん(86) 雨がポツリポツリと降るなか、路地奥の行き止まりに自宅はあった。案内されて和室で座布団に座ると、隣には白いが1匹。吉さんは四つんばいで現れた。糖尿病や前立腺肥大、足腰の衰えなどで、体が不自由な状態にある。日の言論界を長年リードした「戦後最大の思想家」は、そのまま頭が床につくくらい丁寧なお辞儀をした。白内障の目はこちらをまっすぐ見つめていた。 東日大震災の取材で歩いた現場を「焼け野原にも似た光景でした」と伝えると、聞こえにくくなったという耳に神経を集中させていた吉さんは静かに語り出した。「おっしゃったような光景から東京大空襲を思い出します。友達を捜すために焼け野原を歩きました。煙に目をやられた人々がトボトボ歩き、周囲には遺体が転がっているだけでどうにもならない。逃げた方向によって全滅に

  • スーパークールビズ:環境省はPR必死 企業はイマイチ… - 毎日jp(毎日新聞)

    昨年より一歩踏み込んだ「スーパークールビズ」の売り場。ポロシャツとチノパンが基=東京都品川区のイオン品川シーサイド店で2011年5月30日午前9時45分、小林努撮影 東日大震災を受けた節電対策のため、環境省が6月1日から始める「スーパークールビズ」。職場でポロシャツ、アロハシャツ、Tシャツにジーンズの着用まで認める試みだが、大きなうねりとなって広がるだろうか。【江口一、宍戸護、江畑佳明】 ◇ポロシャツで商談できる? 地球温暖化対策として、ノーネクタイや上着なし勤務を奨励する「クールビズ」が始まったのは小泉純一郎内閣の05年。そのハードルをさらに別表のように引き下げる「スーパー」が浮上したのは、福島第1原発事故で当初、「夏の電力25%削減」が盛んに指摘されたためだった。 環境省は、日中の廊下の電灯をほとんど消すなどの節電策を試したものの、削減量は2割にも届かない。「空調の使用を減らし、冷

  • 東日本大震災:高台移住計画に漁業の町から反発の声 - 毎日jp(毎日新聞)

    離半島部の漁港集落を一つにまとめた町の復興計画に反対意見が相次いだ公聴会=宮城県女川町塚浜の小屋取集会場で2011年5月22日、石川忠雄撮影 東日大震災で壊滅的被害を受けた宮城県女川町で22日、町の復興計画策定に向けた住民公聴会が始まった。町は沿岸部の住宅を高台に集約して住宅団地にする構想を説明。しかし、漁港から離れて暮らすことに住民からは一斉に反発の声が上がり、復興の道のりの困難さをうかがわせた。 震災で、同町と石巻市にまたがって立地する東北電力女川原発は大惨事には至らなかったが、町沿岸部は津波でことごとく破壊された。町は5月初旬、安住宣孝町長らが中心となり復興計画案を策定。公聴会は22日は町内2カ所で開かれ、計約230人が参加した。 町は公聴会で(1)安心・安全な港まちづくり(2)港町産業の再生と発展(3)住みよい港まちづくり--を柱にした復興の基的考えを提示。内陸の高台に住宅地6

    asahinoataru
    asahinoataru 2011/05/22
    当然、また大津波が押し寄せてくることは覚悟の上ですよね。
  • 検証・大震災:砕かれた巨大防潮堤(1)高さ10メートル「長城」あっけなく - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇津波に街流され 岩手・宮古市田老地区 住民が「万里の長城」と呼ぶ巨大防潮堤で守られていた街があった。東日大震災で被災した岩手県宮古市の田老地区(旧田老町)。総延長2.4キロ、高さ10メートルの世界にも類がない二重の壁は、半世紀近い年月を費やし築かれた。だがあっけなく砕かれ、街は流された。 明治(1896年)の大津波では1859人の死者・不明者を出し、浸水した平たん地で生き残ったのはわずか36人。昭和(1933年)の大津波では全被災地の3分の1に近い911人の命が奪われた。いつからか「津波田老」とまで呼ばれるようになる。 津波への恐れを、どこよりも感じ、十分に備えていたはずだった。それでも200人近い死者・不明者を出したのはなぜなのか。記者は街を歩いた。

  • 世界の雑記帳:「ツイッター」利用のミュージシャン、キャリア短くなる可能性=英調査 - 毎日jp(毎日新聞)

    [ロンドン 13日 ロイター] 短文投稿サイト「ツイッター」を頻繁に利用するミュージシャンは、神秘性を維持するグループと比べてキャリアが短くなる可能性が高いことが分かった。英国に拠点を置くメディアグループ、バウアー・メディアが音楽ファンを対象に行った調査で明らかになった。 それによると、交流サイト(SNS)を通じてスターへの接触が簡単になったことにより、スターの魅力が薄れ、ファンに飽きられる可能性が高まったと分析。「ソーシャルメディアの発達により、憧れのミュージシャンを分刻みで追いかけることが非常に簡単になった。業界は、アーティストへの容易なアクセスが、その魅力を一段と速く後退させることにつながるとの意見で一致している」と指摘した。 調査によると、音楽業界は一部のアーティストについて、人気を持続させるためにファンからのアクセスを制限することを検討している。 ただ、音楽ファンの間でも年齢によ

    asahinoataru
    asahinoataru 2011/05/16
    身近になり過ぎるとスターじゃない。なるほど、これは言えてる。
  • 核処分場:モンゴルに計画…日米、昨秋から交渉 - 毎日jp(毎日新聞)

    【ウランバートル会川晴之】経済産業省が昨年秋から米エネルギー省と共同で、使用済み核燃料などの世界初の国際的な貯蔵・処分施設をモンゴルに建設する計画を極秘に進めていることがわかった。処分場を自国内に持たない日米にとって、原子炉と廃棄物処理とをセットに国際的な原子力発電所の売り込みを仕掛けるロシアやフランスに対抗するのが主な狙い。モンゴルは見返りとして日米からの原子力技術支援を受ける。だが、東日大震災による東京電力福島第1原発事故で日政府は原子力政策の抜的な見直しを迫られており、「核のゴミ」を第三国に負わせる手法に批判が出そうだ。 ◇福島事故受け批判必至 各国の交渉責任者が毎日新聞の取材に計画の存在を認めた。 関係者によると、3カ国交渉は昨年9月下旬、ポネマン米エネルギー省副長官が主導して始まり、経産省、モンゴル外務省が担当。核廃棄物の国内処分地選定の見通しが立たない日米と、技術支援で核

  • 風知草:浜岡原発を止めよ=山田孝男 - 毎日jp(毎日新聞)

    中部電力の浜岡原子力発電所を止めてもらいたい。安全基準の前提が崩れた以上、予見される危機を着実に制御する日であるために。急ぎ足ながら三陸と福島を回り、帰京後、政府関係者に取材を試みて、筆者はそう考えるに至った。 福島に入った私の目を浜岡へ向かわせたのは佐藤栄佐久・前福島県知事(71)だった。郡山に佐藤を訪ねて「首都圏の繁栄の犠牲になったと思うか」と聞いたとき、前知事はそれには答えず、こう反問した。 「それよりネ、私どもが心配しているのは浜岡ですから。東海地方も、東京も、まだ地震が来てないでしょ?」 5期18年(5期目半ばで辞任後、収賄で逮捕・起訴。1、2審とも有罪で上告中)。国・東京電力との蜜月を経て原発批判に転じた佐藤が、恨み節を語る代わりに首都圏の油断を指摘してみせたのである。 浜岡原発は静岡県御前崎市にある。その危うさは反原発派の間では常識に属する。運転中の3基のうち二つは福島と同

    asahinoataru
    asahinoataru 2011/05/07
    浜岡原発ってこんな恐ろしいものなんですか。池田信夫先生どうなんですか?
  • 特集ワイド:「国策民営」 日本の原子力、戦後史のツケ - 毎日jp(毎日新聞)

    危機と対応の混乱が続く福島第1原子力発電所。この国には、この「フクシマ」を含め54基の原子炉がある。そもそも被爆国であり地震国でもある日に、なぜ、これほど多くの原発が造られたのか? 「原子力の戦後史」をひもといた。【浦松丈二】 ◇米国の「冷戦」戦略受け導入 政治主導で推進、議論尽くさず <ポダムとの関係は十分成熟したものになったので、具体的な協力申し出ができるのではないかと思う> 早稲田大学の有馬哲夫教授(メディア研究)が05年、米ワシントン郊外の国立第2公文書館から発掘したCIA(米中央情報局)機密文書の一節である。終戦直後から60年代までに蓄積された474ページにわたるその文書には、日に原子力事業が導入される過程が詳細に描かれていた。 「ポダム」とは当時、読売新聞社社主で日テレビ社長だった正力松太郎氏(1885~1969年)の暗号名。原子力委員会の初代委員長を務め、のちに「日

    asahinoataru
    asahinoataru 2011/04/21
    日本の原子力の父、正力松太郎。巨怪伝もう一度読んでみよう。
  • 東日本大震災:先人は知っていた 「歴史街道」浸水せず - 毎日jp(毎日新聞)

    東日大震災に伴う津波で大きな被害を受けた仙台平野で、浸水域の先端が、江戸時代の街道と宿場町の手前に沿って止まっていることが、東北大の平川新教授(江戸時代史)の調査で確認された。仙台平野は400~500年おきに大津波に見舞われており、街道は過去の浸水域を避けて整備された可能性が高いという。平川教授は「先人は災害の歴史に極めて謙虚だった」と話し、今後の復旧計画にも教訓を生かすべきだと提言する。 国土地理院が作製した東日大震災の浸水図に、平野を縦断する奥州街道と浜街道を重ねたところ、道筋の大部分と宿場町が浸水域の先端部からわずかに外れていたことが分かった。宿場町の整備後に仙台平野を襲った慶長津波(1611年)では、伊達領で1783人が死亡したとの記録が残る。平川教授は「慶長津波を受けて宿場町を今の位置に移したとも推察できるが、今回の浸水域と比べると見事なほどに被害を免れる場所を選んでいる。津

    asahinoataru
    asahinoataru 2011/04/19
    歴史とか伝承の重みを痛感する。この悲劇を風化させずに今後の復興に活かしてほしいな。
  • 交通事故:中学生9割が自転車で…他世代より突出 - 毎日jp(毎日新聞)

    中学生の交通事故件数の9割近くが自転車乗用中だったことが、毎日新聞の集計で分かった。高校生は7割、小学生は6割に上る。大人を含めたすべての交通事故件数に占める自転車事故件数の割合は2割にとどまっており、小中高生による自転車事故件数の比率は突出している。専門家は「自転車を取り巻く問題に社会的関心が低かった結果、立場の弱い子供が犠牲になっている」と警鐘を鳴らしている。 財団法人・交通事故総合分析センターが集めた08年の全交通事故76万6147件のデータを基に集計した。なお、車や自転車に同乗していた場合は事故件数には反映されないが、負傷者には算入されている。 集計では、過失が大きく主に加害者とされる「第1当事者」と主に被害者とされる「第2当事者」を合算。これによると、中学生の交通事故は1万3047件で、このうち自転車乗用中は1万1311件と86.7%を占めた。このうち第1当事者は2455件、第2

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    asahinoataru 2011/03/08
    毎日新聞記事。中学生の交通事故が多い。
  • 時代の風:「謝辞の言い方」=東京大教授・坂村健 - 毎日jp(毎日新聞)

    ◇「言葉」に命かける米国人 今年も米国アカデミー賞発表の季節になり授賞式が全世界に向け放送された。今回の注目は8部門ノミネートの「ソーシャル・ネットワーク」と12部門ノミネートの「英国王のスピーチ」。2作品の事実上の一騎打ちとも言われた。しかし、蓋(ふた)を開けてみると作品賞・主演男優賞・監督賞・脚賞の主要4部門を「英国王のスピーチ」が獲得し圧勝という結果となった。 当然、授賞式で多くの時間を占めるのはノミネートされた作品の紹介。そしてドラムロールがあり大スターによる受賞作品の発表へと進み、観客席の受賞者が立ち上がって舞台に上がり受賞スピーチ。 これが結構長い。イメージとしては作品紹介と同程度の時間を受賞者のスピーチで使っている。しかもスピーチの内容は大体決まっていて、感謝の対象一人一人を実名で紹介するような謝辞が延々と述べられる。謝辞の連続と聞くと退屈しそうに思いがちだが、さすがに皆「

    asahinoataru
    asahinoataru 2011/03/06
    アメリカと日本の文化の違い。
  • 米一般教書演説:オバマ大統領演説(詳報) 「未来の勝利」のために - 毎日jp(毎日新聞)

    ■経済・内政 議員各位とジョン・べイナー新下院議長にお祝い申し上げるとともに、我々の仲間であり友人である(米アリゾナ州トゥーソンの銃乱射事件で重傷を負った)ガブリエル・ギフォーズ下院議員の健康を祈りたい。 過去2年間、この議場にいる我々の間に違いがあったことは秘密でも何でもない。我々は自らの信念のために激しく論争してきた。それは良いことだが、トゥーソンの悲劇は、党派や政治的志向より重要なものの存在を気付かせてくれた。我々は米国という家族の一員だ。共通の希望、信条を抱きつつ一つの国民として生きる運命にある。新たな協力の時代の到来は我々にかかっており、我々がともに取り組むことで実現する。それは可能だと信じているし、ここにいる我々に国民が期待していることだ。 国民は(昨秋の中間選挙の)投票で、与野党がともに統治の責任を共有していることを示した。新しい法律は、民主、共和両党の支持によってしか成立し

    asahinoataru
    asahinoataru 2011/01/31
    オバマ大統領の一般教書演説(2011)抄訳
  • 反射鏡:菅さんは人望がないというのは本当か=論説委員・野沢和弘 - 毎日jp(毎日新聞)

    菅直人首相は最近ひとりで昼を取ることが多いらしい。以前は秘書官や党幹部と一緒だったが、難しい問題に政権が見舞われるようになってから官邸の執務室にこもって事をするようになったという。 それで思い出した。1996年夏、病原性大腸菌O157騒動が連日のように新聞やテレビで取り上げられていた。厚生省(当時)は大阪府羽曳野市の農園が生産し出荷したカイワレ大根が「原因材として最も可能性が高い」と発表、カイワレを店頭から撤去するスーパーや小売店が続出した。 厚生省は懸命に過剰反応を抑えようとしたが、いったん広がった騒動はなかなか鎮まらない。当時大臣だった菅さんがカイワレ大根をカメラの前でべるパフォーマンスを見せ安全性をアピールすることになった。 が、そのカイワレがない。若手官僚が10人以上かり出されて東京都内のスーパーを探し回ったが、どこに行っても見つからない。猛暑の中、汗をかきながらカイワレを

    asahinoataru
    asahinoataru 2010/12/26
    菅さんって結構難しい人なんだな。
  • 毎日新聞

    石川県の能登半島北部を襲った豪雨で、毎日新聞は輪島市久手川(ふてがわ)町の塚田川が氾濫している状況を記録した動画を入手した。周辺では複数の住宅が濁流や土砂に流され、中学3年の喜三(きそ)翼音(はのん)さん(14)ら男女4人が行方不明になっている。 動画を撮ったのはこの地区で暮らす女性(59)。21

    毎日新聞