韓国政府は、ムン・ジェイン政権との対立が深まっている検事総長に対する懲戒委員会を開き、停職2か月の懲戒処分を決めました。韓国で現職の検事総長に対する懲戒処分は初めてでムン大統領が近く執行する見通しですが、検事総長は処分を不服として法廷闘争を展開する構えで、国政の混乱が収拾に向かうのかは不透明です。 韓国では、ムン・ジェイン政権をめぐる疑惑の捜査を指揮してきた検察トップのユン・ソギョル検事総長と、ムン大統領から検察改革を託されたチュ・ミエ法相との対立が深まり、チュ法相は先月、監察妨害などを理由に、ユン検事総長に対する懲戒請求に踏み切りました。 これを受けて韓国法務省は、2回目の懲戒委員会を、15日午前から16日午前4時ごろにかけて非公開で開き、懲戒委員による議決の結果、ユン検事総長を停職2か月とする懲戒処分を決めました。 韓国で現職の検事総長に対する懲戒処分は初めてで、任命権者であるムン大統