声優、シンガー・作詞、そしてラジオパーソナリティとさまざまな面での活動を展開しているマルチアーティスト、南條愛乃さん。 7月13日に2ndフルアルバム『Nのハコ』をリリースし、9月4日の名古屋公演でスタートする『Live Tour 2016 "N"』を控える南條さんに、それぞれの面をつなぐ共通項としての〝言葉〟との向き合い方についてお話を伺う機会をいただいた。 セリフで伝える:声優面 南條さんと言えば、まず声優という面を思い浮かべる人が多いはずだ。感情も含め、セリフを自分の中で処理して伝えるプロセスでは、何を意識しているのか。 「たとえば、『気が強くてツンデレ』とか『大人しい妹』のような同じ言葉で表されるようなキャラクターの設定でも、そのキャラクターによって、過ごしてきた時間や生い立ちが違います。このキャラクターがここでこういう事を話す理由は何か。それが個々の人間として成り立つための部分で