放送倫理・番組向上機構(BPO)の放送倫理検証委員会は14日、7月に投開票された参院選と東京都知事選のテレビ報道全体についての審議入りを決め、選挙報道のあり方に関する意見をまとめる方針を固めた。川端和治委員長は委員会後、「選挙報道をより視聴者の選択や投票行動に役立つものにしてもらうため、放送局に考えてほしい点をまとめることになるだろう」と記者団に述べた。 委員会によると、都知事選をめぐり、視聴者からは「特定の3候補に報道が集中したのは不公平ではないか」といった声が多数寄せられ、委員から「委員会として選挙報道における公正・公平の意味について考え方を示すべきではないか」との意見が上がっていたという。