日経新聞5日付の11面にあった「就活戦線、緊迫感増す」という一連の記事が目を引いた。もちろん目を引いたのは、本記の方ではなくて、「『氷河期』否定的な見方も」というサイドの方である。何でもかんでも「大変だ!」という煽情モードに突入したマスコミは新卒採用も煽り対象にしているが、私は比較的楽観している。もちろん去年よりは厳しくはなるだろうが、いきなり氷河期にはならないだろう、と思う。 なぜなら、団塊世代の退出によって業績の多少の良し悪しに関係なく、一定の人員は採用せざるを得ないからだ。皮肉なことにマスコミ業界もその例外ではなく、まあそれなりの新卒を採用している(全社がそうかは分からない)。私の会社も過剰に採用を絞った時期もあったが、それだととても社業が回らないので、最近はそれなりの新卒者を安定的に採用している。同業他社に移った若い同僚もいるが、彼らが転職した先も人手不足である、という話をよく聞く