出版状況クロニクル36(2011年4月1日〜4月30日) 日本ショッピングセンター協会によれば、3月売上高は前年同月比12.2%減で、そのうちの東北地方は30.8%減、関東地方は21.9%減となっている。 全国で3000近くに及ぶその過半数が郊外ショッピングセンターであり、90年代の大店法緩和以後、急速に増加し、とりわけそれは東北地方がきわめて激しく、従来の商店街の衰退に拍車をかけていたのは周知の事実だ。そして郊外ショッピングセンターに象徴されるスプロール都市の失敗から、ようやくコンパクトシティへの摸索が始まりつつあった時に、大震災に見舞われたことになる。 それらの郊外ショッピングセンターの詳細な被害は伝えられていないが、すべてに書店が入っていることはいうまでもなく、前述の数字のような厳しいマイナス状況にある。大震災前/大震災後のひとつの重要な事柄として、郊外ショッピングセンターもその意味