昨日、ゲームについて書いていて、ちょっと気になったことがあるので書いておく。 ピーパパスとビーパパススタジオは別のものだ。ビーパパスは『少女革命ウテナ』のための企画原作チームで構成メンバーは、幾原邦彦さん、さいとうちほさん、榎戸洋司さん、長谷川眞也君、僕の5人。ビーパパススタジオは『ウテナ』のために用意した仕事場で、そこにアニメーターさん達に入ってもらっていた。ビーパパススタジオは会社ではないけれど、一時期はチームみたいになっていて『ウテナ』のTVと映画版の間には、『アキハバラ電脳組』各話の演出・作画を担当している。桜井弘明さん、高橋亨さんが演出、川嶋恵子さんが作監をしているのがピーパパススタジオの回だ。それから、『アキハバラ電脳組』のアニメ雑誌の版権も、大半がビーパパススタジオが作画している(『アキハバラ』のアニメ誌の窓口も僕がやっていた)。 スタジオを始めた時から、ビーパパスとビーパパ
写真はゲーム「少女革命ウテナ いつか革命される物語」の資料集。CDサイズの小冊子で、ゲーム自体の初回特典だったのかな? これも先日の打ち合わせで発掘したもの。 ゲームのスッタフは、監督が桜井弘明さん、脚本が大河内一楼君、作画監督が林明美さんと強力なメンバー。大河内君はアニメ脚本家としてデビューする前の仕事となる。Wikipediaによれば、僕の役職は企画協力・監修だったらしい。ビーパパススタジオのメンバーが作画に参加しており、12月にTVシリーズが終わって、その直後にゲームの作画にインした記憶している。準備期間に時間がかかってしまったため(スイマセン)、TVシリーズのスタッフが作画に参加する事ができたというわけだ。それは当時としては画期的な事だったはず。 このゲームは内容もきちんとできていると思うけれど、それとは別に、パロディチックなオープニングムービーが傑作。特に長谷川眞也君が描いた冬芽
平成24年6月3日(日) 早朝、事務所で『謎の彼女X』9話を観る。山内重保/演出・絵コンテ、羽山淳一/作画監督のエピソードで、放映始まる前から噂を聞いていて、楽しみにしていた。期待以上の仕上がりで、特にAパートの濃密な空気と作り込みが素晴らしい。日記と言いつつ、読者の方に説明すると、山内さんが絵コンテだけでなく、演出処理までやっているのが、あの完成度を生んでいる要因のひとつだ。山内さんは『THE IDOLM@STER』や『輪るピングドラム』でも絵コンテだけでなく、演出処理をやっていた。ベテランになると、絵コンテだけの作業になる方が多いし、それも否定はできないんだけど、なるべく処理までやろうとする山内さんの姿勢は、フィルムの作り手として素晴らしいと思う。 この後は日記風に。朝はデザインのチェック、テープおこし整理、原稿まとめ。昼前にジムへ。周りの人がオンエア中の『HUNTER×HUNTER』
明日のイベントでは、僕は聞き手の側にまわるので、芦田さんについて自分が語るタイミングはないかもしれない。僕の芦田さんについての印象をここに書いておく。 ⋯⋯⋯⋯ 芦田さんについて 『宇宙戦艦ヤマト』や『サイボーグ009』での仕事にも注目してたけれど、僕が芦田さんのファンになったのは『Dr.スランプ アラレちゃん』だった。芦田さんが描く『アラレちゃん』はとにかく線がシャープであり、それが魅力だった。演出回には傑作が多かったし、作画だけ担当した回でも、洒落の効いた画を描いていた。『アラレちゃん』の少し後、芦田さんはアニメ雑誌でマンガを描いたり、コーナーをもったりするようになった。芦田さんは愉快なパーソナリティーで、読者を楽しませてくれていた。アニメ雑誌上の芦田さんは、『アラレちゃん』のイメージとシンクロしていた。 僕が、芦田さんと初めて会ったのは『アイドル伝説えり子』の時だったはすだ。アニメー
すでに話題になっているけれど、メモとして。 株式会社サンジゲンの松浦社長が新会社ウルトラスーパーピクチャーズを設立。株式会社ウルトラスーパーピクチャーズはサンジゲンの親会社になり、株式会社オースと株式会社トリガーはグループ会社になる。 弊社の松浦社長が新しい会社ウルトラスーパーピクチャーズを設立しました[株式会社サンジゲン 公式アカウント] 株式会社ウルトラスーパーピクチャーズはサンジゲンの親会社になります、そして株式会社オースと株式会社トリガーはグループ会社です。宜しくお願いします。[株式会社サンジゲン 公式アカウント] 株式会社トリガーは、大塚雅彦さん、今石洋之さんの制作会社です。 リンクを追加。 新進アニメスタジオ3社集結 有力企業出資で新会社設立[アニメ!アニメ!ビズ] もうひとつ追加。 「グッドスマイル&カラオケの鉄人カフェ」発表会&オープンレセプションに行ってきた![ミカタンブ
少し前から『ルパン三世』メインキャスト変更の噂は流れていた。2010年に『ルパン三世 the Last Job』が放映された頃に、このTVスペシャルを最後に、今までのキャストが変更になるらしいと聞いた。 『the Last Job』は「銭形が死んでしまった?」という話であり、サブタイトルは「銭形最後の仕事?」の意味でつけられたものだろう。それと同時に『the Last Job』には、今までのキャストの最後の出演の意味もあるのだろうと、僕は思っていた。 改めて金曜ロードショーの作品紹介を見ると、以下のようなブロックがある。 ⋯⋯⋯⋯ ドイツ、イタリア、フランスを舞台に繰り広げられる今夜のお宝争奪戦。 タイトルにつけられた「the Last Job」とは、何を意味するのか? 文字通りだとすれば、今回の盗みがルパンにとって最後の仕事となるのか? となると、シリーズの行方はどうなる?? ⋯⋯⋯⋯
第63回アニメスタイルイベント「『機動戦艦ナデシコ』特集に向けて “あの頃”のアニメ」の参考に、小黒の“あの頃”年表をつくってみた。 自分の仕事歴を語るのが目的ではないのだけれど、仕事歴に重ねて話をするのが話しやすいかなあ、と思っている。 ⋯⋯⋯⋯⋯⋯ 1994年前後 『少女革命ウテナ』の企画始まる(※実際にはその前年には「企画をやろう」という話は出ていた)。 1995年春 色々あって⋯⋯、本当に色々あってから、大月さんに『ウテナ』の企画書を見てもらう。企画がGO。それと前後してNEWTYPEで『新世紀エヴァンゲリオン』の記事を担当。 1995年10月4日 『新世紀エヴァンゲリオン』放映開始。それと前後して、同作のLDの構成・編集を担当する事に。 1995年秋 『ウテナ』の制作がJCスタッフに決まる。ビーパパススタジオ始動。 1996年3月 余談だが、ビーパパススタジオで、皆で『新世紀エヴ
一昨日の取材の後に、佐藤順一さんに「佐藤さんの本をつくりませんか」という話をしました。 本のコンセプトは「追悼本」です。誤解を呼びそうなコンセプトですが、まあ、半分はそのつもりなんです。勿論、佐藤さんはお元気であり、重たい病気にかかっているというような事はないんです。では、何故、追悼本なのか。 先日のイベントも言ったけれど、できる事なら、誰かの追悼本をつくったり、追悼の特集をやったりしたくないんですよ。本だって、特集だって、ご本人がお元気なうちにやった方がいいものができるのは間違いないんです。これもイベントで話したことですが、10年ほど前に小松原一男さんが亡くなった後で、僕はアニメージュで追悼特集の編集を担当しました。その時に、ああ、追悼特集なんてやるもんじゃなあ、特集をやるなら、ご本人が生きているうちにやりたいと思ったんです。それで、今、亡くなられて「ああ、特集をしておけばよかった」と思
一昨日(平成23年5月31日(火))、本田雄さんの取材に行ってきた。「月刊アニメスタイル」第2号の「本田雄の仕事(仮)」のためのインタビューだ。取材場所は株式会社カラーの会議室。会議室が畳敷きであるところが、『トップをねらえ!』的というか、庵野作品風だ。 本田さんは、リアル芝居系を描くアニメーターであり、キャッチーな美少女も得意としている。その両方の話をうかがった。作品の話では『ふしぎの海のナディア』だけでなく、『エヴァンゲリオン』、「アニマトリックス」、今監督作品、『電脳コイル』などについてもうかがってきた。 『ふしぎの海のナディア』の作画に関しては謎が多い。第1号の編集中にあるアニメーターさんと「『ナディア』のあの場面の原画、本田さんだよね。他には考えられない」「だけど、裏をとった事はないなあ」などと話をした。そんな場面が幾つかあり、それについても確認できた。お楽しみに。 「月刊アニメ
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