フランスのオランド大統領(60)と事実婚を解消したバレリー・トリルベレールさん(49)が破局の一部始終を明らかにした著作『いまの時に有り難う』を出し、ベストセラーとなっている。大統領の不誠実に対する怒りが本の主旋律をなしているが、事実婚で初めてファーストレディーになったことへの周囲の偏見の中で、懸命にその役割を模索する1人の女性の姿も浮かび上がる。 執筆動機は「大統領の不誠実な態度」 本は9月初めに出版されるや大きな話題となった。オランド大統領の政治家としての優柔不断な性格や、自分から関係を解消した大統領が、いまになって執拗に復縁を迫っていることを明かしたからだ。閣議の最中や外国首脳との食事の合間にも、SNSで「愛している」「もう誰とも付き合っていないから」と復縁を求める伝言を送りつけている。1日に二十数回に上る時もある。