ククリナイフのような、鎌上の刃物というのは確かに存在しますが、日本刀の作り方から考えると、逆刃刀というのは非常に難しいと思います。 まず日本刀のそりですが、これは焼入れの際に熱膨張した刀身の冷却時間の差によって通常生み出されます。 厚い部分はゆっくり冷えますので膨張した刀身が縮んだ状態で冷やされますが、薄い刃の部分は一気に冷やされて縮む間もなく固まってしまいます。 この差を利用してそりは生まれるわけなので、逆刃の場合は前もって刀身の形を整形するか、刃の厚さを均一にして焼入れを行い、跡で研磨するといった方法となるでしょう。 しかしこの方法では十分な焼入れが行えず、日本刀としての機能をうまく備えることができません(マルテンサイト等が形成できず刃部の焼入れが未熟な状態になる)。 そりを整形した後に焼入れを行えば、そりがなくなる可能性もあります。 最後の方法としては、大きなそりを整形して、刃部も整