(CNN) オーストラリアに生息するネズミのような姿の小型有袋類アンテキヌスが、14時間も続く過剰な交尾のために個体数が激減し、このほど同国政府によって2種が絶滅危惧種に指定された。 アンテキヌスは毎年数週間続く繁殖期を迎えると、オスとメスが入り乱れ、次々と相手を変えながら、できるだけ多くの相手と交尾する。求愛行動はなく、ただ交尾だけを続けるという。 研究者のアンドルー・ベーカー氏によると、オスはこの行動で消耗し切って、大抵は繁殖期が終わると4~5日後に死んでしまう。ベーカー氏が率いる研究チームは、2012年以来、アンテキヌスの新種5種を発見してきた。 ベーカー氏によれば、オス、メスともにストレスはたまるものの、性ホルモンのテストストロンはオスのみが生成する。テストストロンが常時高い濃度で分泌されると、ストレスホルモンのコルチゾールが抑制されない状態が続き、やがてこのホルモンが有害な濃度に