人々の生活や仕事はテクノロジーの進歩によって大きく様変わりしました。遠く離れた場所とリアルタイムにコミュニケーションしたり、ボタン1つで欲しいものが届いたり──昔に夢見た空想は着実に現実へと近づいていますが、そんな革新が「自動車」の世界にも起きようとしています。 キーを回してエンジン始動。アクセルを踏めば、燃料を燃やしながら“うなり”を上げて加速する──クルマと言えば、そんなイメージが当たり前でした。あくまで移動手段の道具として捉える人もいれば、運転することに喜びを感じる人もいます。長い歴史の中で、人々の生活を豊かにしているのは間違いありません。 そんなクルマのイメージが100年以上も続いた今、世界は「脱石油社会」「低炭素社会」に向かっています。2040年以降、ガソリン車やディーゼル車の販売を禁止する国が現れるなど、“クルマ、脱石油”の流れは確実。そこで次世代の主流を担おうとしているのが電