私とママは、げえっなんて、言って、あんたって、性格、良くないよおって叫んだ。 でもさあ、私、別に、皆の前で恥をかかせようとか、そんなこと思ったこと一度もないよ。 やっぱり、中学の時、すごく貧乏な娘がいてさ、でも、その頃になると、自分で自分の面倒を見られるから、別に、貧しい家なのか、どうか解んない。お父さんが入院してて、お母さんは、もうとうに亡くなってるって、女の子が、家に朝、いつも来る小鳥が何羽もいるから給食のパン残すんならちょうだいって言って、ハンカチに包んで持って帰ってた。 これ、外で干して粉々にして、鳥にあげると、すごく喜ぶんだよ、なんて、皆に説明して、鈍い奴らは、ほんと、うちもやってみようかなあ、なんて言ってたけど、私は、彼女が、そのパンを持ち帰って自分で食べるんだってことを知ってた。 だって、誰もが残す、合成着色で、不自然な甘さのジャムまで、こっそり、パンと一緒に包んでいたのを、