◇感情の起伏激しく−−ささいなことで落ち込み/好きなことでは気分改善 ◇仕事は続け、規則正しい生活や運動を 外資系証券会社で働いていた女性(31)は入社2年後、出勤前になると体が重く、休みがちになった。きっかけは上司に言われた「最近、仕事が遅いぞ」の一言だった。友人や同僚との飲み会は楽しいが、上司の評価が気になり、誰かのささいな一言で激しく落ち込む。寝ても寝たりなくなり、パークサイド日比谷クリニック(東京都千代田区)を訪れた。 「『こころの病気』から自分を守る処方せん」(毎日コミュニケーションズ)の著者で同クリニックの立川秀樹医師は「非定型うつ病の典型例」と話す。クリニックではここ数年、同じ症状で受診する20〜30代の女性が増えているという。 うつ病は大きく(1)メランコリー型(2)非定型(3)その他(季節性、産後など)に分類できる。うつ病と聞いて一般的に浮かぶタイプは、食欲不振や