謎の独立国家ソマリランド 未知を愛するノンフィクション作家・高野秀行が見つけた新たな未知は、「リアル北斗の拳」と呼ばれるソマリアのなかにある謎の独立国家「ソマリランド」だった。 そこは崩壊国家の一角で独自に内戦を終結し、複数政党制による民主化へ移行した平和な国だという。本当なのだろうか? 情報はほとんどなく、確かめるには自分の目で見てみるしかない。高野秀行の渾身の辺境旅が始まった。 4) 動物だらけの遊牧都市 ハルゲイサは私が見たアジア、アフリカのどの町にも似ていなかった。 ソマリ人... (12.04.26) 3)市場に札束がごろごろ ハルゲイサはソマリランドの西南に位置する。旧ソマリア(1991年に崩壊した... (12.03.30) 2)ソマリ人は傲慢で、いい加減で、約束を守らず、荒っぽい 2009年6月中旬。 日本を出て6日目の朝、私は白の中古カローラの助手席に... (12.03