静岡、愛知、長野の3県にまたがり、人気のある秘境駅を抱えるJR飯田線(全94駅)の全線開通80年を記念する「秘境駅号」の出発式が19日、始発駅のJR豊橋駅(愛知県豊橋市)で開かれた。20日の全線開通日を前に、沿線自治体やJR東海の関係者らがテープカットで祝った。 記念ヘッドマークを冠した秘境駅号は戸塚幸男豊橋駅長(57)=袋井市出身=の合図で飯田駅(長野県飯田市)に向け出発、多くの鉄道ファンらが見送った。戸塚駅長は「飯田線は通勤通学で使われる一方、風光明媚(めいび)で変化に富んだ魅力ある路線。多くの人に乗っていただきたい」と話した。 同社東海鉄道事業本部の清水紀宏運輸営業部長(52)は、飯田線は元々四つの私鉄で成り立っていたことなど歴史を説明した。 秘境駅号は20日も豊橋駅から飯田駅まで1本運行し、両駅間の12駅に停車する。乗車券は完売。同日午前10時からは、豊橋、豊川、天竜峡、飯田、伊那