不二家は、問題発覚から苦悩が続いている。個人的には「ペコちゃん」に頑張って欲しいのだが、銀座の本社ビル売却など、いろいろな資産を切り売りしても果たして自力再生できるかどうか厳しい状況だ。 不二家はISOを導入していたようだ。もちろん食品の安全管理マニュアルも存在した。しかし、そのマニュアルに書かれた自主基準そのものが法令上問題であったらしい。黄色ブドウ球菌、大腸菌などの数が最初から法令違反だった。 以前、大問題となった雪印乳業はHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)という食品の安全管理手法を導入していた。しかし機能しなかった。これはいったいなぜなのかを考えてみたい。 ISO、HACCPどちらも業務管理を効率的に行ない、経営の(判断ミスなどのリスク管理を含む)精度を上げるシステムであり、それなりの価値のあるものだと思う。