2017年11月28日 次世代中国 一歩先の大市場を読む 中国全土に6万店。世界最大の外食集団に見る商売の流儀 ~中国社会に横たわる地縁血縁の論理を考える~ 国内店舗数はKFCの10倍 中国に「沙県小吃」(さけん・しゃおちー)という外食の集団がある。中国全土に6万店。世界各国に3万6000店舗を展開するマクドナルドを大きく上回る、店の数では世界最大の外食集団である。中国の肯徳基(ケンタッキーフライドチキン、KFC)が約5300店舗なので、その10倍以上。とにかく、どの街に行っても、そこら中にある。上海市内だけで3500店舗というから、コンビニ並みである。 とにかく街のいたるところにある「沙県小吃」の店舗。店の外観はさまざま。老朽化した店もあれば、新たにリノベーションしたばかりの店もある。顔のマークの商標だけは共通している。 経営形態は極めてユニークだ。1990年代に「中国版無尽講※」の破綻