先月から二カ月弱の間、日本にいる。新刊プロモーションのための一時帰国だ。大阪、福岡、宮崎と移動しながら書店さんに挨拶をし、サイン会2件、講演会2件、取材十数件をこなし、なんとかひと段落ついた。その間も原稿の〆切は止まらない。日中は動き回り、夜はホテルで執筆、寝落ちという日々が続いた。
![悪気のないおじさんたち|帆立の詫び状|新川帆立](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c5a1ffa5902beccfec8c6eec3a5f79b4272a7a0a/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.gentosha.jp%2Ffiles%2Fuploads%2Farticle%2F1635121955_rectangle_icon.jpg)
アルテイシア『ヘルジャパンを女が自由に楽しく生き延びる方法』 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 セブンネット 医大の不正入試から、痴漢や「生理の貧困」問題、女性政治家の少なさ等々、女たちが性差別に声を上げる一方で、「男らしさの呪い」から抜けられない男たちのしんどさも。「女は翼を折られ、男はケツを蹴られる」と喝破する著者が、男も女も繊細でいいし傷ついていい、よりよい未来のために声を上げていこう! と元気づける爆笑フェミエッセイ。 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 セブンネット アルテイシア『フェミニズムに出会って長生きしたくなった。』 幻冬舎plusで立ち読み・購入 Amazon 楽天ブックス 紀伊國屋書店 セブンネット 男尊女卑がはびこる日本で女はとにかく生きづらい。入試や就活で差別され、セクハラパワハラ当たり
アルテイシアの熟女入門 2019.12.24 公開 ツイート 「おっぱい大きいねー!」と言った彼にこのJJコラムの感想を聞かせてほしい アルテイシア 顔や二の腕は膨らむのに、乳はしぼむ。これもJJ(熟女)のSF(すこしふしぎ)現象だ。ちなみに背中も膨らむので、ブラのアンダーがきつくなる。 私は二十代から体重はほぼ変わっておらず、ぽっちゃり人生をのしのしと歩んできた。体重は変わらなくても、加齢によって「締まりのあるデブ」から「ダルダルのデブ」へとデブの種類が変わるのだ。この2つはフドウとハート様ぐらい違う。 とはいえ世紀末に住んでるわけじゃないので、デブの種類が変わっても困らない。脂肪が多い方が飢饉に強い・水に浮くなどのメリットもある。
どうやら、人生は折り返してからの方が楽しいらしい。ジェーン・スーと、わが道を歩く8人が語り尽くした本『私がオバさんになったよ』が文庫になりましたみ。最終回のお相手は能町みね子さん。二人に共通する意外な点とは。あらためて、その一部を公開します。 ジェーン 今はお引っ越しされて、サムソン高橋さんと一緒にお住まいですね。 能町 そのあたりの話をスーさんとしてみたかったです。スーさんは未婚のプロを名乗ってますけど、特定のお相手はいるじゃないですか。めっちゃ聞かれていると思いますけど……別にするべきとは思わないですけど、なんで結婚しないんですか? ジェーン 私もだんだんわからなくなってきたんですよ。非婚イデオロギーがあるわけでもなく、ただ結婚することによってなにが変わるのかわからんなーと言ってたらこの歳になりました。35くらいまではちゃんと結婚しないと人として欠陥商品だという思い込みがあったんですけ
漫画の仕事 2018.04.03 公開 ツイート 荒川弘、いくえみ綾、海野つなみ、冬目景――彼女たち4人の漫画家が語る「伝える」ということ。 木村俊介 少年誌・青年誌・女性誌において読者の心を刺激し続けている4人の女性漫画家のロングインタビューが収録された『漫画の仕事』(幻冬舎コミックス刊)が絶賛発売中。 彼女たちが常に考え続けている《伝える》ということの原点、制作過程、思考方法など、普段あまり語られることのない部分をインタビュアー・木村俊介が深く聞き出した一冊です。 今回は、その中から〈いくえみ綾「妄想を練るものが漫画」〉の一部を少しだけご紹介します。 いくえみ綾「妄想を練るものが漫画」 「漫画の物語は、コマによって、何かを『切り取る』ものなのかもしれません。 社会で起きるかもしれないことを『切り取る』『拾っていく』ことはできます。 すべてを描ききるなら、いつかはボロが出るかもしれません
永田夏来 1973年長崎県生まれ。2004年に早稲田大学にて博士(人間科学)を取得。現在は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。専門の家族社会学ほか、インターネットや音楽、漫画などサブカルチャー分野でも活躍中。 pha 1978年生まれ。大阪府出身。京都大学卒業後、就職したものの働きたくなくて社内ニートになる。2007年に退職して上京。定職につかず「ニート」を名乗りつつ、ネットの仲間を集めてシェアハウスを作る。2019年にシェアハウスを解散して、一人暮らしに。著書は『持たない幸福論』『がんばらない練習』『どこでもいいからどこかへ行きたい』(いずれも幻冬舎)、『しないことリスト』(大和書房)、『人生の土台となる読書 』(ダイヤモンド社)など多数。現在は、文筆活動を行いながら、東京・高円寺の書店、蟹ブックスでスタッフとして勤務している。Xアカウント:@pha
昔、パチンコというのは1玉4円で遊べた。1000円で250発だ。 だけど最近では1玉1円で遊べる1パチというのが増えているし、もっと安い0.25パチというのもある。これらのパチンコは安く遊べる分、当たりが出た場合の勝ち分も少ない。 なぜそういう安いパチンコが増えているかというと、儲けようと思ってパチンコを打つ人が減っているからだ。ローリスクローリターンでいい。とりあえず安い金額でだらだらなんとなく時間を潰したい。今パチンコを打っている人はそういう人が多いのだろう。 そして僕のようにゲーセンでパチンコを打つ場合は、大当たりが出てもそれは一切換金できない。何か景品がもらえるわけでもない。ただメダルがもらえるだけだ。 そのメダルはゲーセンの中のメダルゲーム(メダルがたくさん乗った台が前後にスライドして、そこにメダルを落としていくようなやつだ)で遊ぶだけしか使い道がないのだけど、僕はメダルゲームが
ジェーン 男女の問題に話を戻すと、なぜ男性はそこまで“勝ち負け”や“優劣”にこだわるんでしょうか。私の友人で、20年前にネカマ(ネット上で男性が女性になりすますこと)をしていた男性がいるんですが、彼がネット掲示板で女性のふりをして「普通の女の子です。デートする人を探しています」と書き込むと、「俺はこんな車を持っている」「俺の知り合いがやっているレストランがある」と誘ってくる男がわらわら寄ってきたそうです。「君は何がしたいの?」と聞いてきてくれた男性はゼロ。“普通の女の子”と書いただけで、彼らはほぼ100%、相手が自分よりスペックが低くてものを知らない女性だと思い込んでいるんです。普通の女の子はデフォルトで自分よりスペックが低いと思っていると、これからはハシゴを外されまくると思うのですが……。 東 男性が誰も「君は何がしたいの?」と聞かなかった、というのは重要な指摘ですね。そもそも男性は、「
ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談 2014.08.07 公開 ツイート 「私たちは、『男と女の違い』をもっと知るべきじゃなかろうか」 第2回 ネットは“第2の建前”を増やしただけだった 東浩紀/ジェーン・スー 「人生は“うっかり”と“あきらめ”の連続」だから、「計算してもしょうがない」という意見の一致を見た第1回から、次第に話題はネット論へ。いつのまにかネットは、“持てる者”は“持たざる者”を気遣いすぎる世界になってしまったようです。 (構成:福田フクスケ 撮影:牧野智晃) ジェーン 私は東京生まれ東京育ちなんですが、以前ブログで、東京に幻想を抱いてやってくる地方出身者に対する複雑な感情を書いたら、「地方出身者を疎ましく思うなんて何事だ」という罵詈雑言を、はてなのブコメなどで多数見るハメになりました(笑)。一方で、同じ東京出身者からは
ジェーン・スー『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』×東浩紀『弱いつながり』刊行記念対談 2014.07.31 公開 ツイート 「私たちは、『男と女の違い』をもっと知るべきじゃなかろうか」 第1回 女性は生きるためのルールが複雑すぎる 東浩紀/ジェーン・スー 7月24日に『弱いつながり』と『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』を刊行したばかりの東浩紀さんとジェーン・スーさんが「男と女の生き方」について語り合いました。意外な初顔合わせの対話は、お互いを探り合いつつ、始まりました。 (構成:福田フクスケ 撮影:牧野智晃) ジェーン・スー(以下“ジェーン”) 今、20代30代の女性と話していて思うのは、彼女たちにはメンター(お手本となる指導者)がいないということ。この先働き続けてもどうなるのかというロールモデルがいなくて不安に思っている人が多いですね。だから、私みたいなもんにも誘蛾灯に引き寄せら
渡辺ペコ 札幌市生まれ。二〇〇四年、YOUNG YOU新人まんが大賞ゴールド大賞を受賞しデビュー。著書に『東京膜』、『ラウンダバウト』(全3巻)、『ペコセトラ』、『にこたま』(全5巻)など。現在、「ジャンプ改(JUMPX)」で『ボーダー』を、「もっと!」で『さよならサンガツ』を連載中。
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