怒りとは拒絶のエネルギー 我々が、何かを見たり聞いたり、味わったり嗅いだり、それから考えたりしたものに対して生まれる「嫌だ」という拒絶の感情が怒りです。「これは食べたくない」とか「あの人とはしゃべりたくない」とか「あっちへは行きたくない」とか思うエネルギーを「怒り」というのです。 拒絶のエネルギーが強烈になってくると、ひどいことになります。 「あの人とはしゃべりたくない」とか「つき合いたくない」と思うくらいであれば、まだわずかなエネルギーですが、「見たくもない」とか「いてほしくもない」とまで思うようになると、それはすごく強烈な力を持つようになるのです。 それがどんどんエスカレートしてしまうと、「あの人は今、自分の目の前にはいないが、この日本のどこかに元気でいることが我慢できない」となって、どうにかしてその人を殺そうとまで思ってしまうのです。 人間の怒りというものは、そこまでエスカレートして
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