経団連、雇用安定「最優先」から「努力」に 春闘指針2008年12月16日22時8分印刷ソーシャルブックマーク 日本経団連の経労委報告に合わせ、経団連会館前では、安定した雇用を訴える集会が開かれた=16日午後、東京都千代田区、遠藤真梨撮影 日本経団連は16日、09年春闘の経営側の指針を正式発表した。賃上げ容認姿勢の08年春闘から一転、賃上げを否定。最優先に掲げていた雇用問題については「安定に努力する」にとどめた。経済情勢の急激な悪化でリストラが非正規社員から正社員に及ぶなか、厳しい労使交渉が予想される。 指針「経営労働政策委員会報告」は、経済情勢について、石油危機、バブル崩壊に続く第3の危機的状況だと指摘、輸出産業の打撃や個人消費の冷え込みにより内外需とも牽引(けんいん)材料が見あたらないとの現状認識を示した。 こうした状況下、雇用について「極めて重要な課題」として「安定に努力する」と述べた