前川喜平・前文部科学事務次官は23日、日本記者クラブで記者会見し、安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部の新設問題について、「内閣府や首相官邸は事実を認めようとしていない。不誠実で真相の解明から逃げようとしている」と批判した。第三者による経緯の検証の必要性も指摘。国会での証人喚問に応じる考えも改めて示した。 前川氏の記者会見は5月25日に続き、2回目。 前川氏は、「総理のご意向」「官邸の最高レベルが言っている」などと書かれた一連の文書について、当初は「確認できなかった」としていた文科省が再調査で存在を認めたことを「一定の説明責任を果たした」と評価した。一方で、新たな文書が次々と明らかになり、「国民の間で疑惑が深まっている」とも指摘。安倍首相に対し、「自ら先頭に立って説明責任を果たしてほしい」と求めた。 また、文書に書かれた「総理のご意向」「官邸の最高レベル
自民党の豊田(とよた)真由子衆院議員(42)が秘書への暴行疑惑報道を受けて離党届を出した22日、地元の衆院埼玉4区(朝霞、志木、和光、新座)では動揺が広がった。 この日夕、埼玉県新座市東北2丁目の豊田氏の事務所のドアは閉まり、室内では電話が鳴り続けていた。 豊田氏の選挙を手伝ってきた小池秀夫・新座市議は「本人は頑張り屋でよく地元を回る。秘書がついてこられないのかもしれないが、暴言はひどい。離党は当人の責任で仕方がないが残念」と話した。自民を支持しているという同市の会社社長(58)は「子育てもあるからストレスがたまったのかな」と思いやり、事務所の近くに住む女性(78)は「私たちを裏切ったという思い」と話した。 豊田氏は千葉県出身で元キャリア官僚。2012年衆院選で自民県連の公募に応じて立候補し当選した。 元選挙事務局長の男性は「明るくておもしろい性格だが、厳しい人で秘書からは怖がられてはいた
「統一感のある情報発信を行う」として昨夏にブランドロゴを作った川崎市が今春、人口が150万人を突破したことを記念して新たなマークを策定した。さらに今月、「かわさきパラムーブメント」のロゴも発表。イメージアップが課題の川崎市だが、一部の市議からは「ロゴの乱立だ」との批判や、「際限がなく、イメージが散逸する」との懸念の声が上がっている。 6日に福田紀彦市長が発表したマークは、ブランドロゴと同じ赤、青、緑で「パ」の文字を描き、「めざせ!やさしさ日本代表!」とのメッセージを添えた。障害や年齢にかかわらず、誰もが暮らしやすい街づくりを進める取り組みを周知するためといい、ウェブで公開中のPR動画なども含め、約700万円を投じた。 昨夏、ブランドメッセージ「Colors,Future! いろいろって、未来。」と「川」の字をあしらったロゴを策定した際は市議会で大きな議論になった。市には元々、1994年度に
東京都議選が23日に告示された。東京都知事が地域政党を率いて自ら都議選にのぞむのは、戦後初めてのことだ。小池百合子都知事と自民党の対立構図。それが象徴的に表れているのが千代田区の選挙区だ。1議席をめぐって、激しい論戦が始まった。 「古い議会、忖度(そんたく)だらけの議会、一部の利益団体ばかりを見ている議会を、もうやめようじゃありませんか」。小池氏は23日午前、千代田区のJR有楽町駅前で演説に立ち、都議会第1党の自民党をこう批判した。地域政党「都民ファーストの会」を率いて、公明党などを合わせた支持勢力で過半数獲得をめざす。 自民党は麻生太郎・副総理兼財務相が千代田区に入った。築地市場の移転問題で、豊洲に移転し、築地も再開発する方針を表明した小池氏を「豊洲にするか何にするか、決めきらないのが一番困る」と批判した。 この千代田区選出の都議で、小池氏が「都議会のドン」と敵視してきたのが元自民党東京
学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題に絡み、民進党など野党4党が求める国会閉会中の委員会審査について、自民党の竹下亘国会対策委員長は23日、7月2日投開票の東京都議選後に対応を考える方針を民進の山井和則国対委員長に伝えた。竹下氏はこれまで、「議論しても堂々巡りで同じ議論になる」と実施を拒んでいた。 山井氏によると、竹下氏は閉会中審査について「来週ということは考えていないが、都議選の結果を見て考える」と述べた。憲法53条に基づく臨時国会の召集を週明けに安倍晋三首相に直接申し入れたいとの求めについては、都議選期間中を理由に応じない考えを示したという。 山井氏は竹下氏との会談後、「(政府・与党の対応は)『国民に丁寧に説明する』という首相の言葉と違いすぎる。(臨時国会や閉会中審査を)早急に開くように申し入れを続ける」と記者団に話した。(又吉俊充)
前川喜平・前文部科学事務次官の記者会見を受け、萩生田(はぎうだ)光一官房副長官は23日夜、記者団の取材に「文科省側から私を頼りにして相談に来たものであり、私の側から文科省に指示や働きかけをしたわけではないことが明らかになった」と答えた。そのうえで、「前次官の話は推測に基づくものが多く、コメントに値しない」とした。
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