東京都豊島区のマンションの一室で五月上旬、六十代の姉妹が遺体で見つかった。病気の妹(61)を一人で介護していた姉(64)が先に死亡し、助けを呼ぶことができないまま妹も亡くなったとみられる。二人は世間との関わりを断つように暮らし、遺体発見まで二、三カ月経過していた。専門家は「社会的に孤立すれば、六十五歳以上の『高齢者』に達しない中高年世代も孤独死する可能性はある」と話す。 (奥村圭吾) 「最近、住民の姿が見えず連絡が取れない。確認してほしい」。八日昼ごろ、区内のオートロック付き分譲マンションの管理人の男性から、警視庁目白署に連絡があった。