25日午前8時20分ごろ、京都市左京区南禅寺福地町の路上で、通学中の東山中学と同高校の生徒ら49人が次々とハチに刺され、負傷した。京都府警川端署によると、キイロスズメバチとみられ、頭などを刺された15人が市内の病院に運ばれた。 同署や市消防局によると、同中高校の生徒38人と教員3人のほか、付近を通行していた8人がハチに襲われた。現場は市営地下鉄東西線蹴上駅の北側出口付近。同署が同駅と同中高校を結ぶ付近の道路を一時封鎖し、市職員がハチを駆除した。 同市生活衛生課によると、キイロスズメバチは攻撃性が強く、近年は都市部でも被害が相次いでいる。夏の後半から秋に巣が大きくなり、ハチの数も増えるという。 同市内の病院に運ばれた同高校3年の男子生徒は「突然、頭を刺されて激痛が走り、気分が悪くなった。周りにいた人も次々に襲われた」と話していた。