激しいスポーツや肉体労働の後に「疲れた」と感じるのは、体を動かしてエネルギーが消費されたからであり、それは当然のように思えます。 では何時間も試験勉強したり、1日中パソコンの前で働いたりしたとき、身体を動かしたときと同様に強い疲労を感じるのはなぜでしょうか? 頭を使うと疲労を感じることは、私たちも経験上理解していますが、その科学的な理由についてはあまり明確ではありません。 今回フランスのピティエ・サルペトリエール病院(Pitié-Salpêtrière Hospital)に所属するマティアス・ペシグリオーネ氏ら研究チームは、頭を使った後に生じる精神的疲労の正体が、神経伝達物質「グルタミン酸」の過剰な蓄積にあると報告しました。 よく考えることでグルタミン酸が脳に蓄積され、これが私たちに休息するよう促すサインになっていたようです。 研究の詳細は、2022年8月11日付の科学誌『Current
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