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ブックマーク / kugyo.hateblo.jp (6)

  • 科学基礎論学会に行ってきた - あなたのkugyoを埋葬する

    先輩に紹介していただいた、科学基礎論学会2008年度講演会に行ってきた。東京電機大学で開催されていたのだけど、地図がわかりづらくて神田駅を出てから20分ぐらいうろうろしてしまった。もっと明確な地図を用意してくればよかった。 哲学者ってみんな似たような顔をしているなあ、と思ったら、先日見たその同じ哲学者を今日も見たのだった、ということが何度もあった。こういうことはよくあって、このサンダルははやってるのか? と思ったら、同じ女の子が同じサンダルをしょっちゅうはいていただけだった、という例もある。 当日の発表内容については、下記の公式ページをご覧いただきたい。 科学基礎論学会 私が観覧した発表は次の7つ。 D・ルイスの慣習概念と高階の予測(筒井晴香) ルイス流の可能世界を還元する(小山虎) 現象的意識の準一階説の提案(佐藤亮司) 知覚についての選言主義(横山幹子) 「知るは指標詞だろうか(神山和

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  • 様相虚構主義の主張は、必然的か、偶然的か? 〜Hale's Dilemma〜 - あなたのkugyoを埋葬する

    (訂正しました 2009/1/29) 可能世界の実在についての虚構主義(様相虚構主義modal fictionalism)の難点を指摘した、Bob Haleの議論(Hale, 1995b)を紹介する。 様相虚構主義は、可能世界論the story of possible worldsが偽であると主張している。Haleの議論は、可能世界論を必然的に偽であると考えても、偶然的に偽であると考えても、様相虚構主義による文の読み換えは理解できないものになる、ということを述べている。 可能世界論が必然的に偽であるとすると 可能世界論が必然的に偽であるとしよう。ここで、様相虚構主義者による、 (1a) 可能世界論によれば、x という接頭辞をつけた、文の読み換えを考える。もし、この読み換えを (1b) 可能世界論が真ならば、xは真であろう。 と解釈するなら、(1b)は、xがどのような命題であっても、トリヴ

    様相虚構主義の主張は、必然的か、偶然的か? 〜Hale's Dilemma〜 - あなたのkugyoを埋葬する
  • 『文学の哲学』抄訳 第13章「文学」その1 - あなたのkugyoを埋葬する

    さ、それでは、ぼちぼちと、Philosophy of Literatureの興味のある章を訳していこうか。 The Philosophy of Literature: Contemporary and Classic Readings - An Anthology (Blackwell Philosophy Anthologies) 作者: Eileen John,Dominic McIver Lopes出版社/メーカー: Wiley-Blackwell発売日: 2004/02/13メディア: ペーパーバック購入: 1人 クリック: 24回この商品を含むブログ (17件) を見る まずは13章、J.O.Urmson,"Literature" (pp.88-92.)を扱う。初出情報をあげておくとこんな感じ。 J. O. Urmson, "Literature" from George Dic

    『文学の哲学』抄訳 第13章「文学」その1 - あなたのkugyoを埋葬する
  • あなたのkugyoを埋葬する

    「ネタバレの美学」ワークショップの感想 2018年11月23日(金祝)に,公開ワークショップ「ネタバレの美学」で話題提供した.発表スライドはresearchmap上ですでに公開しており,年度明けぐらいの時期で論文化の予定もあるが,ここでは,次の問いに答えを与えたい:この発表はどうやってできたのか? 話は2010年にさかのぼる.時系列を追って見ていこう. 続きを読む 9月末に発売になった「フィルカル」という雑誌の最新号に,「文化的盗用」と呼ばれる現象(「文化的盗用」と呼ばれる現象をめぐる争い)について,哲学者はどんなことを考えているのか,紹介した論考を寄稿しました.雑誌とのご縁じたいは,友人の紹介によるものです. この雑誌は,若手の哲学者が,(ポップ)カルチャーと最近の哲学研究とを関連づけて論じたいろんな文章を毎号掲載してます.この手の批評誌はネット・同人界隈でも最近また元気がいいんですが,

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  • 講演「世界の中に人を位置づける」に行ってきた - あなたのkugyoを埋葬する

    世界の中に人を位置づける―人についての四次元主義的捉え方に対する批判的検討― | Events | University of Tokyo Center for Philosophy*1 おれもワームになって脱皮してクロックアップしたいな、と思っていたが、じつはおれらワームだったらしいぜ! と、これは、ネタバレである。 さて上記の講演に行ってきた。講師はなんと『四次元主義の哲学―持続と時間の存在論 (現代哲学への招待―Great Works)』の共訳者のひとり、鈴木生郎さんである。 講演は、通説の難点を指摘するもの。「人」の通時的数的同一性*2の判定基準として心理説を選択し、その難点を指摘し、それを四次元主義で克服し、その克服には難点があるという議論を展開する。 入場無料ということがあってか、かなり基礎的な点から確認が進んでいき、安心した。『四次元主義の哲学―持続と時間の存在論 (現代哲学

    講演「世界の中に人を位置づける」に行ってきた - あなたのkugyoを埋葬する
  • 穴と境界とスイミーと - あなたのkugyoを埋葬する

    2ちゃんねるでもオススメの『穴と境界―存在論的探究 (現代哲学への招待)』読了。各章とも、議論が煮詰まってくる*1手前ぐらいまでは非常に読みやすい。著者の自説の検討に入ると少し読ませる速度が落ちるけど、予備知識が必要で投げ出さざるをえないタイプの文章ではない。私なんぞが言うのもおこがましいけど、よい研究者さんであると思う。 しかし、うーん、こんなに簡単に、中くらいのものの存在論にコミットしていいのだろうか。 以前に学会にもぐりこんで存在者に関する不用意な発言をしたことは、古い記事に書いたとおりだけど(講演「世界の中に人を位置づける」に行ってきた - kugyoを埋葬する)、このとき、“静けさ”は存在者ではなく性質であろう、と考えていた。たぶん、穴や静寂といったものは、何か別の存在者に依存するものである以上、少なくともまともな存在者とはいえないはず、と軽く考えていたはずだ。ところでこういう考

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