奈良県斑鳩町の法隆寺が明治時代に皇室に献納した法隆寺献納宝物(ほうもつ)から、文字の書かれた木簡8点が見つかり、一部は7世紀の飛鳥時代にさかのぼる可能性の高いことが分かった。奈良文化財研究所(奈文研、奈良市)と東京国立博物館(東京都)が22日発表した。遺跡からの出土品ではなく、寺社などで大切に保管されてきた伝世品(でんせいひん)では最古級とされる。寺院での物品管理の記録などが記され、当時の生活がうかがい知れる資料という。 見つかった木簡は、木簡として使われた後に二次加工され、仏教の儀式で使われる「幡(ばん)」と呼ばれる旗の芯板に転用されたとみられる。和紙に包まれ、160点以上の幡芯板とともに箱に納められていた。宝物の調査の過程で明らかになった。 奈文研によると、1点は、冒頭… この記事は有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。 この記事は有料会員記事です。有料会員になる