中国は、最も野心的かつ最も危険なキャンペーンを始めようとしているのかもしれない。市場が今度混乱しても救済を当てにはできないと投資家に納得させる取り組みだ。 複数の金融監督当局が珍しく協力し、資産運用商品に関する新規定の策定を進めているが、その狙いはこうした投資商品に政府保証は付かないと明確にすることだ。事情に詳しい関係者がブルームバーグ・ニュースに対し21日明らかにした。 銀行預金より高いリターンを約束しながら、多くの投資家がリスクのない貯蓄の1つの形態と見なしているこうした金融商品はすでに、中国の金融システムの欠くべからざる一部となっている。規模はここ数年で急増、昨年6月末時点で9兆ドル(約1020兆円)近くに膨れ上がっている。 難しい綱渡りを迫られているのが政策当局だ。暗黙の政府保証という認識を投資家から払拭(ふっしょく)できなければ、高リスクの投資がまん延し、アジア一の経済大国が次の